あの時代に日本にベッドがあった!? 【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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寝る時は『布団』、『ベッド』のどちらですか?私はベッドです。今週はそんな『ベッド』について・・・

ベッド

『ベッド』を辞書で調べると“寝るための台。寝台” “寝床” “寝る時に横になるのに用いる洋風の家具”とあります。

ベッドの歴史はとても古くて、紀元前3,200年頃、古代エジプトには既にベッドのようなモノがあったそうです。

日本では弥生時代に、当時の住居の中に土で出来たひな壇のようなモノがあって、そこに横になって寝ていたと思われるそうです。
その後、奈良時代の頃、中国を通じてベッドが伝わったとされていて、奈良の正倉院には、聖武天皇が使われた木製のベッドが保存されています。
ところが当時の日本では、建物の変化や畳の誕生と共に、畳を敷き詰めた、座敷での生活が一般的でした。
そのため、皇族や貴族の間で使われていたベッドは段々と姿を消していったそうです。

その後、“畳にお布団”という生活が定着していきますが、明治時代になって、ホテルの誕生と共に“西洋式のベッド”が日本にも入って来ました。
そして日本でも、ベッドが作られるようになりましたが、当時のベッドは上流階級や、お金持ちといった方々のための特注品だったそうです。
さらに、外国から綿を輸入出来るようになったことから、お布団が大量に作られるようになりました。
その結果、お布団の文化がさらに発展していったので、“ベッドで寝る”というスタイルは一般的にはまだまだ浸透していなかったそうです。

そんな中、“畳とお布団に慣れ親しんだ日本人にも合うベッドとマットレスを”…と研究をされた方がいらっしゃいます。
その方は1926 年(大正15 年)、日本で初めてのベッド製造メーカー現在の『日本ベッド製造』さんを設立されました。
これをキッカケに、ベッドが一般にも普及するようになったそうです。

(2016/8/29放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい
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ニッポン放送 (月)~(金) 朝7:37から(「高嶋ひでたけのあさラジ!」内)
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