ちょっとずつ涼しくなって、アウトドアが心地よい季節になりました。
キャンプには興味あるけど、「テントの設営が面倒」とか「火おこしなんてやったことない」「トイレが気になる」「虫が嫌い」と敬遠して来た人、大勢いると思います。
いま、そういう人を取り込んだ新しいキャンプのカタチが広がってきています。
それは「グランピング」。
去年あたりから使われるようになって、特に今年、グランピングできる場所がグッと増えてきました。
「グランピング」の意味は、グラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語で、豪華なキャンプ、といったところ。
どんなキャンプか具体的に言いますと…
“大自然にテントがあらかじめ設置されている”!
“しかも、そのテントがゴージャス仕様”!
“テントの中には、なんとベットが!”
“トイレはキレイだし、虫もいない!”
“火おこしの必要なし!”
“ごはんはシェフ特製のバーベキューセットが用意!”
つまり、自分たちでテントを張ったり、ご飯を用意したりする必要が全くなく、気軽に贅沢なキャンプを楽しむことができる。
これが「グランピング」なのです。
これは、全世界で新しいアウトドアレジャーとして注目されているスタイルです。
日本では、「北軽井沢スウィートグラス」や河口湖の「星のや富士」、「初島アイランドリゾート」など、豪華ですから1人1万円以上は当たり前ながら、どこも大盛況となっています。
それぞれ母体はホテルやキャンプ場で、「グランピング」という新しいタイプの宿泊施設を増設した、という形です。
しかしここに来て、さらに進化した「グランピング」が登場したということで、私も体験してきました!
場所は、東京から車で80分。
千葉県は成田の先、香取市の「THE FARM」という農園リゾートです。
その成り立ちは…
香取市や旭市、成田市といった近隣の農家100軒が集まった、全国でも知る人ぞ知る「6次産業のリーダー」です。
どういうことかと言いますと、農産物を作る1次産業、その農産物をカット野菜やお惣菜、冷凍など様々に加工して流通させる2次産業、さらにそれを販売するサービス業の3次産業、これら1×2×3で6ということで、すべてを網羅したのが6次産業。
この6次産業の先駆け的な場所が、千葉県香取市の「THE FARM」です。
場所は、木々に囲まれた森の中。
園内には、貸し農園があり、農園で収穫できた野菜や千葉県産の肉を使った本格的な料理が食べられるレストランがあり、さらには日帰り温泉まである。
ここに3年前に「コテージ」を作ったところ、大人気となり、そしてこの8月、満を持して「グランピング」施設をオープンさせました。
中央に、子供が遊べる水深30センチのジャブジャブ池。
その両脇に点々と、ウッドデッキに備え付けられた16棟の真っ白な大きなテント。
中に入ってみて、本当に驚きました!
テントの中は、天井高2.8メートル。
大人が立っても大丈夫。
カーペットにセミダブルのベットが二つ。寝そべられる椅子に加湿器。
可愛らしい鏡台があって、キャンプをしたい女性には身支度もしっかりできて嬉しい。
女心をくすぐるアイテムがしっかり設置されていて、うきうきしてしまいます。
外のウッドデッキにはハンモックも!
・・・というように住空間だけがグラマラスなのではありません!
「THE FARM」に泊まったお客さんから特に評判がイイのが食事。
火おこしはスタッフがやってくれるので、そこで農園の取れたて野菜をちょいとあぶるだけ!
これが新鮮で、味の濃くて美味しいのです。
メインは厚み8センチの1パウンド牛ステーキに、「千葉産なでしこポークのマリネのステーキ」をその場でジュウジュウと焼くと、もう絶品!
お風呂は敷地内に温泉がありますし、設置されたばかりの共同トイレもキレイ。
値段は1泊2食で2人で26,600円。コストパフォーマンスもいい、と8月のオープン以来、連日満員御礼だそうです。
私自身はアウトドア人間では全くなくて、“おしゃれそうだから”“手軽にアウトドアが体験できるから”という理由でグランピングを体験したかったのです。が、行ってみたら…
「森の中」「静かで夜空もきれい」というシチュエーションにも圧倒されました。
さらには、農業集団が母体ということで、食べ物がおいしくて安心で、季節ごとにまた来たくなります。
「THE FARM」には、「貸し農園」や「ジップスライダー」というターザンのようにぶら下がって森を駆け抜ける遊びも豊富です。この様子は、フェスブックにアップしておきますのでぜひ見てください。 「グランピング」はこの先、この「THE FARM」のようにホテル業ではないような場所にもどんどん波及していくような勢いがあるようにも思いました。
9月6日(火) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より