万歩計とホチキスは商品名!では本当のモノの名前を知ってる? 【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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“何歩歩いたか、歩数を測るモノの名前”と聞いて『万歩計』と思われた方、いらっしゃるかと思います。
実は『万歩計』は商品名で、一般的な名前は『歩数計』です。
この『万歩計』という名前は『山佐時計計器』という会社の商品名になります。
『山佐時計計器』さんは、1965年(昭和40年)に、日本で初めて“歩数計”を発売しました。
その時の名前は『万歩メーター』で、お値段は2,200円。

“カタカナの『コ』の字の形の針を打ち込んで、紙を綴じる道具の名前”です。
一般的には『ホッチキス』とか、『ホチキス』と呼ばれていますよネ。
実はこれも商品名で、一般的な名前は『ステープラ』です。
『ホッチキス・ホチキス』とは、この『ステープラ』を製造しているアメリカの会社の名前です。
1903年(明治36年)、現在の『イトーキ』さんが日本で初めてホッチキス社の『ステープラ』を輸入・販売しました。

その時、商品名の『ステープラ』ではなく、会社名の『ホッチキス』で売り出したところ、一般的に『ホッチキス』と呼ばれるようになったと言われています。

■杏樹さんの感想 

番組では、お時間の都合でご紹介出来なかったことがいくつかありますので、ここで補足としてご紹介します。

火曜日の『視力検査表』の『ランドルト環』ですが、19世紀終わりに発明され、その後、学界でも正式に認められました。そして日本でも『ランドルト環』を使った『視力検査表』を使うようになったそうです。

木曜日の『ピクトグラム』ですが、オリンピックの競技種目を表す『ピクトグラム』がキチンとまとまった形で作られたのは、1964年の東京オリンピックの時が、世界で初めてだったそうです。

そして金曜日の『万歩計』ですが、日本で初めて発売された歩数計『万歩メーター』のお値段は2,200円です!と、ご紹介しました。
当時は大卒の初任給が、2万円から3万円でしたので、そう考えると決してお安いものではありませんが、ちょうどその頃から、運動不足の解消にウォーキングが注目されたこともあって、ヒット商品になったそうです。

モノの名前もそうですが、発明力にも感心させられた1週間でした。

(2016/9/30放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい
ニッポン放送ほか全国ネット
ニッポン放送 (月)~(金) 朝7:37から(「高嶋ひでたけのあさラジ!」内)
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