昔は神社やお寺というと年配の方が参拝される姿がよく見られましたが、最近は 若い女性や外国人でいっぱい!一昔前とは違った風景になってきています。
中でも 若い女性の間で数年前から人気になっているのが「御朱印」。
神社仏閣を参拝した証として、「御朱印帳」というものに、参拝した神社仏閣の名前や日時を墨で書いていただき、朱印を押していただくというもの。
神社仏閣によって文字も朱印も違いますし、一枚ずつ手で書かれるため、パワースポット巡りなどが好きだった若い女性が、「神社仏閣に行った証」として、御朱印をいただくようになったと言われています。
もちろん記念スタンプではないですし、スタンプラリーでもないので、きちんと参拝をしてからいただくのがマナーです。これ、忘れないように!
また最近人気になっているのが、お寺にある宿泊施設「宿坊」。
本来はお寺で修業をする僧侶や、参拝者が宿泊する場所なのですが、一般の観光客を受け入れる施設も多く、こちらも女性や外国人観光客に人気です。
最近の宿坊は、個室、冷暖房完備、トイレ・シャワー付きで、精進料理も高級旅館のような、設備の行きわたった施設が増えています。
もはやお寺が経営する旅館…という感じでしょうか。
今年3月には社団法人全国寺社観光協会の関連会社が大手建設会社と協力して、神社仏閣が集まる大阪市内に「宿坊」をテーマにした宿泊施設を建設するという発表もありました。周辺のお寺の協力を得て、僧侶を派遣してもらい、座禅や写経をしたり、精進料理を味わえたりという修行体験ができるそうです。
本来の宿坊とは少し違うかな…という感じもしますが、多くの外国人観光客に対応できない宿坊もありますからね。2020年までに訪日客4,000万人を目指す日本において、外国人観光客に人気の修行体験ができる「新型の宿坊」というスタイルは、今後も需要が高まっていくのではと思います。
そして変わりゆく風景としては、境内にカフェを併設している所も増えています。
日本の文化であるお寺とオシャレなスイーツやコーヒーが味わえるカフェ、その和洋折衷の雰囲気が人気です。ほかにも最近は、お寺で音楽フェスをやったり、プロジェクションマッピングをやったり…、さまざまな取組が行われています。
昔とは風景の変わってきたお寺ですが、これらの取組もお寺に足を運ぶ機会を増やし、日本の文化を多くの人に知ってもらうためのもの。
マナーやルールを守りつつ、お寺に出掛けてみてください。
12月1日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より