真打ち登場!SUPERMARIO RUN【やじうま好奇心】

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今年の9月アメリカでおこなわれたiPhone7の発表会で、ある日本人がスタンディングオベーションの熱狂で迎えられました。
その人は「スーパーマリオブラザーズ」の生みの親で任天堂代表取締役宮本茂さん。
そして発表されたのが10日後の12/15に配信開始されるメイドイン任天堂のスマホゲーム「スーパーマリオラン」

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任天堂SUPER MARIO RUN ホームページより

宮本さんは1952年京都生まれで金沢美術工芸大学卒業後「任天堂」に入社。

入社3年目の1980年に転機が訪れました。
任天堂のアメリカ社がゲームセンター用の機械の在庫を大量に抱えてしまい新たなゲームの開発をしなければならなくなりました。
そこで白羽の矢がたったのは当時日本でも人気だったアメリカンコミックの「ポパイ」。
しかし使用許諾が取れず「ポパイ」のゲームは頓挫、そこで任天堂オリジナルのキャラクターを作ることになりました。
のちにゲームボーイを開発する当時の開発部部長:横井軍平(ぐんぺい)氏は、キャラクターデザインすべてを、入社3年目の宮本茂さんに託しました。

1980年当時ゲームセンターのゲームのキャラクターと言えばインベーダーゲームのような「円盤」や「エイリアン」。
そして「パックマン」など、人間以外のキャラクターばかり。
そこで宮本さんは、プレイしている人が感情移入しやすいようにと人間のキャラクターにしようと考えました。

しかし当時のゲームキャラクターのデザインは、方眼紙の横12縦16マスを使って作られる簡素なもので、顔のパーツなど細かく表現することなど不可能。
そもそも「人間」と判らせことも難しかった。
そこで宮本さんが思いついたのは「口ひげ」。
口ひげを描くことで「鼻」と「口」を描かなくても、「顔」を表現することができると考えました。

つづいて「帽子」。
ことしのリオオリンピックで安倍さんもかぶっていましたが、そもそもマリオはなぜ、帽子をかぶっているのか?
走ったり、ジャンプしたりするゲームのキャラクターの髪の毛が揺れないのはおかしい!
しかし当時の技術では、プレイに合わせて髪の毛を揺らすことなど不可能。
それならばいっそうのこと「帽子をかぶせちゃおう」ということにしました。

そして1985年スーパーマリオブラザーズが登場して社会現象となりました。
これまでにいくつも「マリオ」を主人公にしたゲームを発売し、世界累計でおよそ5億本を売り上げています。

そんな宮本さんですが、これまで「スマホゲーム」の参入には慎重でした。
…というのも、任天堂は「ゲーム機本体(ファミコンやゲームボーイ)」と「ゲームソフト(スーパーマリオなど)」の両方を販売する企業であり、どちらも相互関係にあると考えられてきました。
スーパーマリオの登場でファミコンが売れ、テトリスの登場でゲームボーイが売れました。
ですから、ゲームソフトをスマホに供給することはゲーム機の販売に影響するとゲーム業界では危惧されてきたのです。

しかしゲームは家でやる時代から、電車の中など外でやるライフスタイルに変化してしまいました。

宮本さんは、今回の任天堂のスマホゲーム参入に関してこんなことを語っています。
「これまで、任天堂のゲームを渡しても一切やらなかった妻が最近、スマホのゲームに熱中している。さすがに、これは!と感じた。」

しかしどうしても譲れない点もあった。
それはスマホゲームにつきものの「アイテム課金」を一切取り入れないこと。

スーパーマリオラン

任天堂SUPER MARIO RUN ホームページより

12/15に発売される「スーパーマリオラン」は、マリオが走りジャンプなどしてコインを集めるゲーム。
無料の体験版と有料版の2種類あって、いろいろなコースを楽しめる有料版は1,200円。
ゲーム途中、先に進むために必要な「課金」は一切やらないと宣言している。
つまり1,200円のゲームソフトを購入するという感覚なんだそうです。
「スーパーマリオラン」は12/15より日本を含む、全世界151の国と地域で順次配信されます。

ちなみに、配信開始のお知らせ通知を設定しているユーザーはすでに2千万人だそうです。
尻つぼみ感のあった「ポケモンGO」に変わり「スーパーマリオラン」
どこまで走るのか?注目です!

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12月5日(月) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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