鶴ヶ島駅前・山賊そばの丸政「山賊そば」(450円)~とり年をアゲてくれる年越しそば!【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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東武50090型・フライング東上

久しぶりに東武東上線に乗ってみました。
この日は、東上線イチの名物電車「フライング東上」号のリバイバル塗装車に遭遇。
「フライング東上」は、昭和24(1949)年から昭和42(1967)年まで、東武東上線で運行されていた有料の観光列車です。
塗装が施されている東武50090型は、主に東上線の通勤ライナー「TJライナー」として活躍している車両。
混雑時はロングシート、閑散時やライナーの時は進行方向に向かって座れるシートに変わるのが特徴です。
このリバイバル塗装車は、2015年の東上線全線開通90周年を記念して運行されています。

bl161230-2(鶴ヶ島駅)

鶴ヶ島駅

鶴ヶ島へは、東京・池袋から東武東上線の急行でおよそ40分。
平成28(2016)年の大晦日、1年の締めくくりは、やはり「年越しそば」です。
せっかく食べるなら、悪いものは断ち切って、いいものは「アゲて」いきたい!
実は「とり年」を前に頂くには最高の”アゲアゲ”にしてくれるそば屋さんが、今年、埼玉・鶴ヶ島に出来ました。
真っ青に晴れた鶴ヶ島駅西口のほぼ正面には・・・?

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山賊そばの丸政

「山賊そばの丸政」というお店があります。
駅弁好きの方なら、もうピン!ときたハズ・・・。
中央本線・小淵沢駅の駅弁としておなじみの「丸政」が、今年、埼玉・鶴ヶ島駅西口前に出店しました。
「丸政」の駅そばといえば、小淵沢や富士見、甲府駅前など中央線沿線では定評のある味。
あの駅そばが、なんと埼玉でも味わえるようになっているのです。

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山賊そばの丸政

鶴ヶ島に居ながらにして、もう気分は八ヶ岳!
しかも「唐揚げデカすぎ」の文字が看板に躍ります。
山賊そばの「山賊」とは、長野の中信地区でおなじみの「山賊焼」のこと。
一般に「山賊焼」は、鶏肉をニンニクなどの入った汁に漬け込んで、片栗粉をまぶしてあげたものをいいます。
諸説ありますが、山賊は「モノを取り上げる」ことから「鶏揚げる」ってことで「山賊焼」になったとも。

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山賊そばの丸政・トッピング

「山賊そばの丸政」は、セルフスタイルのそば屋さんです。
イメージとしては、チェーン展開する讃岐うどん店に近い感じ。
まずお好みで「トッピング」を選んで、メインの「そば」などをレジで注文。
先に会計を済ませます(現金のみ)。
メニューには、定番の「駅そばの天ぷら」はもちろん、信州らしく「野沢菜天」も見えますね。

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山賊そば

まずは基本ということで「かけそば」(290円)と「山賊揚げ」(160円)を注文。
「山賊揚げ」は大きいのが苦手という方には、ハーフサイズ(100円)もあるのが嬉しいところ。
店内はカウンター席のほか、数人掛けのテーブル席もあります。
アルコール類などの販売もあり、ひと仕事終えた方がトッピングで一杯やりながら、そばで〆ていく様子も見受けられました。
さあ、いよいよ「山賊揚げ」をかけそばの上に載せますよ!

bl161230-7(山賊そば)

山賊そば

見よ!この大きい「山賊揚げ」!!
ガッツリ、丼いっぱい鶏肉で占められています。
まずは肉に喰らいつかないと、そばをすすれないんじゃないかというくらい大きいんです。
そばはもちろん、小淵沢・丸政の駅そばですから安心の味。
東武東上線沿線の方なら、今からでも「年越しそば」・・・間に合うかも!?

bl161230-8(東武50070型Fライナー)

東武50070型・Fライナー

ちなみに東武東上線は、和光市から地下鉄有楽町線・副都心線と直通運転も行っています。
「Fライナー」と銘打たれた直通列車は、東上線・副都心線内は「急行」、東横線・みなとみらい線内は「特急」として、概ね30分に1本運行される速達列車。
横浜・川崎方面からも、川越の先まで乗り換えなしで来ることが出来るようになっています。
2016年を景気よくシメるにも、2017年「とり年」のスタートダッシュをガツンと決めるにもピッタリの「山賊そば」。
2017年「とり年」を気持ちよく“アゲて”くれそうな1杯になりそうです。

では、よいお年を。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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