大原駅「いすみの宝石箱」(1,300円)~いすみ鉄道の華やかな駅弁【ライター望月の駅弁膝栗毛】

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いすみ鉄道・キハ28形、いすみ350型

千葉のJR外房線・大原駅から大多喜を経て、上総中野を結ぶ「いすみ鉄道」。
元々は木更津と大原を結ぶ予定だった国鉄木原線で、JR初期の昭和63(1988)年に、第3セクターのローカル線として再出発しました。
近年は本格的な料理を楽しめるレストラン列車で注目を集める一方、国鉄形車両を走らせたり、新型車両も“国鉄顔”で作るなど、今、首都圏では一番「面白い」ことをやっている鉄道。
特に週末の観光列車は、多くのお客さんで賑わっています。

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いすみ鉄道・大原駅

そんな週末の観光列車向けに、いすみ鉄道の始発駅・大原駅では、駅弁が販売されています。
前回ご紹介したように、原則として予約制ですが、ごく僅かながら、“当日分”が出ることも・・・。
駅弁の存在を知らずにやってきた人が、人が食べているのを見て、「あの駅弁、私も食べてみたい!」という小さなニーズにも応えてくれています。
(駅弁の予約は・・・電話0470-82-2161・いすみ鉄道、受付時間 9:00~17:00、原則、乗車する週末の直前、木曜13:00までに予約、祝日の月曜は金曜13:00まで予約可能)

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いすみ鉄道大原駅

いすみ鉄道の駅弁の多くは、「お茶付き」!
しかも、昭和40~50年代を彷彿とさせる「ポリ茶」で販売されているのが素晴らしい!!
いすみ鉄道で走っている国鉄形気動車が一番輝いていた時代と、見事にリンクしているのです。
ちなみに、この「ポリ茶」ですが、首都圏近郊のJRの駅弁屋さんでは、静岡・伊東駅の「祇園」や、群馬・横川駅の「おぎのや」などでしか、見ることが出来ません。

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いすみの宝石箱

そんないすみ鉄道・大原駅の駅弁の中から、今回は「いすみの宝石箱」(1,300円)をご紹介。
いすみ鉄道の開業以来活躍したいすみ200型気動車をモチーフとしたボックス型の外観です。
包装にも「いすみ201」、側面には「ISUMI 200」のロゴが入り、ディテールにもこだわっています。
こういったファンの心をくすぐるのが、いすみ鉄道は実に巧い!
調製元は、いすみ市内の「傘屋商店」です。

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いすみの宝石箱

【お品書き】
天ぷら(かに・海老・ししとう)
銀だら西京みそ焼き
房州ひじき入り玉子焼き
野菜の煮物
大学イモ
じゃがいも餅のサーモン巻き
ホタテ貝柱のトマトソース煮
鶏ごぼう巻き
松風焼き
茄子のみそ味
季節ママとえびのハーブ和え
おはぎ

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いすみの宝石箱

ふたを開けると、宝石箱らしくパァ~っと、華やかな雰囲気があふれました。
ちょうど、春になると沿線に菜の花が咲き乱れる、いすみ鉄道の車窓に重なります。
見た目の華やかさもカギとなる駅弁では、とかく錦糸玉子が重宝されるんですが、いすみ鉄道の弁当なら、コーポレートカラーとリンクしますから、必然の錦糸玉子ともいえましょう。
コンセプトは、「いすみの食材」をたっぷりと詰め込んだ宝石箱のようなお弁当。
郷土料理に縛られず、トマトソースなども使い、和洋折衷で千葉の幸を味わうことが出来ます。
天丼メインというのも、予約制で少量受注生産が基本だから出来るものですよね。
久しぶりのちょっとしたお出かけを、しっかり彩ってくれそうです。

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いすみ鉄道・キハ28

今回は、いすみ鉄道で活躍する国鉄形気動車の旅。
東京から1時間ちょっとで体験できる「国鉄時代」へのタイムスリップを楽しみます。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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