三菱電機三田製作所の技術を支える真剣なまなざし!【ひでたけのやじうま好奇心】

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私が先週の金曜日に伺ったのは、兵庫県の南東部、六甲山地の北側にある三田市。
数字の「三」に「田んぼ」の「田」で、「みた」ではなく「さんだ」と読みます。

大阪や神戸からもアクセスがよく、1987年から1996年まで10年連続で、人口増加率日本一にもなったベッドタウンとして人気の街。ショッピングの施設も充実していて、緑もある素敵な街なんですが、私が今回、兵庫県の三田市を訪れた目的は工場見学。

JRまたは神戸電鉄の「三田」駅から徒歩8分ほどのところに位置する三菱電機・三田製作所にお邪魔しました。

では三菱電機・三田製作所では、どんな製品を作っているのか?
お話を製造管理部の中吉一朗さんに伺いました。

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中吉)三田製作所は1986年に自動車機器の製作所として発足しました。
この工場では車載用のカーオーディオやナビゲーションを始め、燃費効率化に欠かせないエンジン周りの部品や、ヘッドライトの点灯を制御する部品などを製造しています。

およそ4,000人の方が働いている、とても大きな三田製作所。
まずは、カーナビゲーションの組み立てを見学しました。

チリひとつ入らないクリーンな工場の中で組み立てられるのですが、機械による効率の良いシステムと、人の手による細やかな作業。製品のチェックや製品管理体制に至るまで実に関心するばかりでした。

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びっくりしたのは、カーオーディオの音質へのこだわり。例えば、裏蓋を止めるネジ。
細かい事は企業秘密ですが、ネジを締める板金の順番を工夫する事で、音質がグッと良くなるそうなんです。私には想像もつきませんが、スゴい技術があるんですね。

ここまで、カーオーディオの音質にこだわる三菱電機の最新のカーナビゲーション。
三菱電機の誇る、あの歴史ある「ダイヤトーン」オーディオ技術がカーオーディオに採用されているんです。
視聴室で「ダイヤトーンサウンドナビ」の音を体感してきました。

一般的なクルマのスピーカーは、それぞれのスピーカーから音がバラバラに出て来るイメージがありますが、ダイヤトーンサウンドナビは、違います!
クルマのフロントガラスの方から、つまり、自分の目の前から音の塊が出てきて、包み込まれるようなイメージ。

ジャズを聴いたんですが、目の前でジャズの演奏をしてもらっているような圧倒的な躍動感と臨場感、そして音の奥行きや広がりに心が震えました。
また、演奏している人や楽器の位置が分かるような再現力。
クラシックも聴きましたが、クルマの中がコンサートホールに早変わりしたようでした。

もちろんカーナビは、音楽に加えて、ナビゲーションに映像を映したり、タッチパネル方式でエアコン操作まで出来たり、クルマ全体をコントロールする、今のクルマには欠かせないものになっていますが、こういった「カーマルチメディア」の役割と今後について再び、三菱電機・三田製作所の中吉さんに伺いました。

中吉)カーナビゲーションは、車外との通信機能を持ったり、車の状態に関する情報、例えば、地図上での自車の位置精度、渋滞情報などの外部の情報をドライバーに提供するという役割を持っていて、人と車、そして車と外部をつなぐインターフェイスのツールとなっています。
また、快適なだけではなく、予防安全機能を加えた将来の自動運転に欠かせない情報機器に進化していくものと考えています。

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さて、三田製作所では 他にも自動車運転をより快適に、環境に配慮し、最新技術を駆使した製品を扱っています。
充電して走るプラグインハイブリッド車用の「充電器」。
車用はさすがに10kgを超えてましたが、表、裏の基板取り付けから防水密閉まで作業工程が本当にうまく流れていて関心しました。
そして「EGRバルブ」、初めて耳にされる方も多いかと思いますが、再び、三田製作所の中吉さんにお聞きしました!

中吉)EGRバルブは『エギゾースト・ガス・リサキュレーションバルブ』の略称です。
排気ガスを再度エンジンの燃焼室に送りこむことで、車から排出されるノックスという環境に悪い成分を抑制する、車の環境対策として開発されている製品であります。
三田製作所で生産しているEGRバルブは、世界シェアとしてもトップクラスのものです。

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車のエンジンに取り付ける「EGRバルブ」を実際に見たのは初めて!片手で持てるほどの小さいものなんですが、まさに技術の結晶でした。
排気ガスを再循環させる、このEGRバルブが担う役割は大きく、モーターのコイルを巻くところから組み立てにいたるまでその生産体制における品質や生産効率、管理体制など、世界トップクラスを裏付けるものばかりでした。

世界的に環境規制や燃費規制が進む自動車産業では、今後も、ますます環境に配慮した製品の開発と供給が重要になっていきます。
その上で、今回紹介したEGRバルブなどの技術が必要不可欠になるということです。

普段何気なく乗っている自動車ですが、当たり前と思っている快適な車内空間や気持ち良い運転感覚や私達を守ってくれる安全性。その技術を支えるのは、常に良い製品と品質を追い求める、三菱電機三田製作所、およそ4,000名の従業員の方の真剣なまなざしがありました。

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機械化は進んでいますが、精密な機械を作る上で、やっぱり大事な所は、人が担っているんですよね。改めて気付きました。
けさは、三菱電機三田製作所を取材した模様をお伝えしました。

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1月19日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より

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