イチゴの歴史
18世紀ごろ現在のイチゴの原型が誕生
イチゴの歴史はとても古く、紀元前の石器時代に野生のイチゴが、ヨーロッパからアジアにかけて生えていたそうです。
その後、14世紀頃からフランスやベルギーで栽培が始まって、18世紀頃に、現在のイチゴの原型が誕生したそうです。
現在『イチゴ』と呼ばれているものは、オランダで誕生した品種で、“南米原産のもの”と“北米原産のもの”の2つを掛け合わしたものだそうです。
日本での歴史
伝来したのは江戸時代
イチゴが日本に伝わって来たのは、江戸時代の終わり頃でオランダの船で長崎に運び込まれていたことから『オランダイチゴ』と呼ばれていたそうです。
当時、イチゴは主に観賞用で、なかなか普及しなかったそうです。
その後、明治時代になると、アメリカやヨーロッパから様々な品種が日本に入って来ました。
国産第1号のイチゴ『福羽苺(ふくばいちご)』
この当時、東京の『新宿御苑』に農作物や園芸植物の栽培試験場があったそうです。
『新宿御苑』さんのホームページによりますと、1898年(明治31年)、この『新宿御苑』の栽培試験場で農学博士・福羽逸人(ふくば・はやと)さんがフランスの品種から、国産第1号のイチゴを作り出すことに成功しました。
そのイチゴは福羽さんのお名前から『福羽苺(ふくばいちご)』と名付けられました。
この『福羽苺』の子孫が『とちおとめ』や『あまおう』『とよのか』『さちのか』といった人気の品種です。
日本で生まれたイチゴのほとんどが『福羽苺』から生まれたことになります。
一般的になったのは戦後に輸入された『ダナー』
日本でイチゴが一般的になったのは、戦後にアメリカから輸入された
『ダナー』という品種の影響が大きいそうです。
※福羽苺は現在、一般的には流通はしていないそうで、主にイチゴ農園の方が独自に栽培しているそうです。
(2017/1/18放送分より)
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