当時は高級品!宮沢賢治と三ツ矢サイダー【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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炭酸飲料の歴史

初めて飲んだのはクレオパトラ

炭酸が入った飲み物を世界で初めて飲んだのは、紀元前のエジプトで“絶世の美女”と呼ばれていたクレオパトラだそうです。
クレオパトラはワインに真珠を入れて飲んでいたそうですが、真珠の炭酸カルシウムが溶けることで炭酸ガスが発生して、炭酸飲料になったそうです。

人工的に作られるようになったのは1772年

炭酸飲料が人工的に作られるようになったのは、1772年。
“炭酸ガスを水に溶かす方法”というのがイギリスで発見されて、その4年後には商品としての炭酸飲料の生産がスウェーデンで始まりました。それがヨーロッパ各地に広がっていきました。

宮沢賢治が愛した三ツ矢サイダー

給料日に飲んでいた

日本でサイダーと言えばおなじみの『三ツ矢サイダー』ですが、『銀河鉄道の夜』などで知られる、作家の宮沢賢治さんがよく飲まれていたそうです。
宮沢賢治さんは教師をされていた頃、お給料日になると、行きつけのお蕎麦屋さんで、大好きな『天ぷらそば』と『三ツ矢サイダー』を注文していたそうです。

値段は天ぷらそばの1.5倍!?

天ぷらそばのお値段は、当時のお金で15銭。『三ツ矢サイダー』は23銭。
今の時代のお金にすると『天ぷらそば』が約1,000円に対して、『三ツ矢サイダー』は約1,500円になります。
それ位、当時の『三ツ矢サイダー』は高級品だったんですネ。

それでも宮沢賢治さんは時には、教え子たちにも『天ぷらそば』と『三ツ矢サイダー』をご馳走してあげていたそうです。
教え子のお子さん達には、とても手が届かない『三ツ矢サイダー』でしたが、宮沢賢治さんの優しい気持ちで味わうことが出来たそうです。

(2017/3/29放送分より)

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