15人~民進党離党ドミノが止まらない!高嶋ひでたけのあさラジ!
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4/26(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
都議会議員選挙告示に迫る中相次ぐ離党~豊洲移転問題と小池都知事の行く先
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
新たに公認候補2人が民進党に離党届を提出今年7月の東京都議会議員選挙に民進党の公認で立候補を予定していた現職議員ら2人が昨日、党に離党届を出しました。民進党では都議会議員選挙の公認候補36人の内、離党届を出した候補が現職6人を含む13人となり、公認ではない議員2人を合わせると、15人が離党届を出したことになります。
高嶋)先程ニッポン放送をお聴きの方にはご紹介したのですけど、まさに民進党こんな気配ですね。都議が離党し、離党ドミノが止まらない民進党を見て高齢者が詠みました。「また抜けた 髪と前歯と 民進党」。上手いな、この人。本当にこんな感じですよね。またまた抜けましたね。
森田)そうなのですね。都議会議員選挙は6月23日告示ですからもう2ヶ月を告示まで切っているのですが、一昨日は民進党を都議会の民進党警戒派「東京改革議員団」の団長と幹事長代理が離党届を出しまして、昨日は民進党に離党届を出した長島昭久衆議院議員の支持基盤である立川市選出の都議会議員と、日野市から出馬予定の候補者が離党届を出しました。これで都議選の民進党公認候補36人の内離党届を出したのは現職の6人を含めて13人、公認でない都議会議員2人も既に離党届を出していますので、15人が離党届を出したということになります。
いずれも小池知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」から支援を求めることを検討しているのです。今の所民進党はこの離党届を出した候補者に対し除名などの処分は出していないのですが、党内には「公認を蹴って都民ファースト側に行った人は本来除名処分だ。有権者に説明できない」という見方もあるのですが、民進党の蓮舫執行部の中には、離党者の一部に推薦を出そうという案も浮上しています。小池知事との連携を訴えようというねらいなのですが、惨敗したとしても蓮舫代表の責任論を回避できる、こういう思惑も透けておりまして、党内には反対論もあって「次の衆議院選挙、今の執行部で戦えるのか?」、こういう声も出ています。
一方小池さんの方の都民ファーストの会も、昨日都議選の候補者として元テレビ朝日の女性アナウンサーら6人を追加公認しまして、これで公認候補は36人となり、この内女性が14人、およそ4割となっています。
それで小池知事は昨日共同通信のインタビューにも応じまして、都議選では情報公開など、都政の在り方が最大の争点だという風に言っているのですね。焦点となっている豊洲への移転、これをどうするかという判断時期については「手続きの流れ次第」と明言しませんでした。
早い時期の豊洲移転を公約に掲げた自民党に対しては「責任をほったらかしにして前に進めるのは自民党的だ」と、このような批判はしているのですが、判断時期についてはまだ名言していないのですね。
相次ぐ離党はまるで蓮舫執行部の“遠心力”高嶋)いくつか訊きたいことありますけども、まず民進党ですね。この間すごく好感が持たれている長島昭久さんが辞めまして。
鈴木)その後細野さんもね、離党ではないですけど、代表を辞任したと。
高嶋)民進党の党内事情というのはどうなっているのですか?
鈴木)まあこれは一言でいうとやっぱり蓮舫執行部の、逆の言い方ですよ? “遠心力”みたいなものですね(笑)。つまりどんどん離れて行って、そういう感じが僕はしますね。つまり、やはりポイントは蓮舫さんが代表になった。これやっぱり女性の代表ですごく期待されたのですね。だけど中々やっていることは例えば幹事長の起用も含めてですけど、何だかスッキリしない。それから野党、共産党との連携、これどうするの? よく分からない。連合との距離感、これどうなるの? よく分からない。もうやること成すこと非常に一言でいえば中途半端な感じ。そうなって支持率はというと全然上がらない。都議選は近づいて来る。そういう中でもうどんどん皆が離れて行くと。
国政もさっき言ったように離れて行って、都議選をひとつポイントにして、都議選がもし結果が悪ければ、本当なら都議選は地方選挙だから関係無いのだけど、蓮舫さんのお膝下東京ですし、ここで惨敗なんてことになったら一気に蓮舫降ろしという流れに空気がなっていきそうですよね。
豊洲問題の情報公開したことは評価できる高嶋)小池さんは、都議会の自民党は豊洲に投資って言っています。だけど国政の方では、新聞によると、料亭で安倍さんと遭遇して握手したとか何とか言っちゃって。中々正体不明なのですけど。小池さんについてはどう取ったら良いのですか? 今。豊洲も含めて。
鈴木)小池さんにしてみれば、方向性は変わっていないと思うのですね。都知事になった時から変わっていない。それから豊洲に関しても客観的にいろんなデータをきっちり並べて、豊洲に本当に移転して良いのかどうかを最終的に決める、これも変わっていない。ただ逆に言うと、攻める自民党がちょっと上手いかなという感じがします。
それと世論ですよね。こういうものを上手く自民党が使っているなと私は感じがしますね。高嶋)やや風向きが変わったような気がします。
鈴木)「豊洲に移さない、決めないのはおかしいじゃないか。政局に使うのはおかしいじゃないか」というある種の自民党の主張が何となく乗っている感じがしますね。
高嶋)公明党が都議会議員選挙前に決めてくれと言いましたよね。これはやっぱりある意味では訊かざるを得ないような気もしたのですけどどうですか?
鈴木)公明党とはやはりかなり連携しています。公明党にしてみれば、これは見方ふたつありますけど、本当に選挙前に早く決めてくれと思っているのか、もういつでも、選挙前でも決めて良いですよという風にレールを敷いてあげているのか、この辺はちょっと読みにくいところですけども、どちらかだとは思うのですね。
だけど小池さんが情報公開が争点だと言っていますけど、小池さんが知事にならなければ、豊洲が裏でこれだけうじゃうじゃあったというのは分からないまま過ぎて行ってしまった。それをここまで出したという功績は、これはやはり行政の透明化ということを考えれば僕は評価して良いと思います。
あとは小池さんがこれを政局に使わずに、もう知事なのですから、もうスパッと。別に豊洲にしろということではないのですよ。築地なら築地でも良い。そういう決断を僕は早くしても良いかなという気はしますけどね。高嶋)築地でも良いという案が出ましたけども。
鈴木)今、両方出て来ていますからね。
高嶋)運営しながら建て替えるという。あれは有力なのですか? 何か石原さんにああいう風なことでツッコまれているから、面子に掛けても豊洲移転だけはしないみたいな、そういう秤量というか、心の狭さみたいな、小池さんにはありますか? どうですか? 「石原さんさえあんなこと言わなきゃ、私はもう豊洲移転で良いのよ。学者がいろいろ言っているじゃない、みんなOKじゃない。地下水で魚を洗う訳ではないし飲む訳じゃないんだから」って、小池さんならパッパと言いそうですけどね。
鈴木)まあそうですね。だからまあそこはやはり小池さんとしてはかつて築地でそのままそこで再整備をするべきではないかという考えも持っていたところもあります。
高嶋)ちょっとまだはっきりしませんね。