LINEやTwitterをはじめとする、いわゆるSNS「ソーシャル・ネットワーク・サービス」
──皆さん、使いこなしてますか?
イマドキの10代女子は、SNSを使いこなせていて、当たり前!
あるアンケート・マーケティング会社の調査によりますと、10代の女性のSNS利用率は、いまやなんと、「93%」にのぼるのだそうです。
ちなみに、利用しているSNSのトップは、やはり「LINE」でして、実に「92%」。
次いで、「Twitter」が「70%」。
3位は、「Instagram」の「35%」。
「Instagram」は、写真に特化しているSNSなのですが、そのお手軽さからか、あっという間に「Facebook」を抜き去りまして3位に。今いちばん勢いがある… と言われているそうですよ。
※「TesTee Lab」(テスティー・ラボ)2016年調べ
もちろん10代女子の中には、これらのSNSを複数… あるいは全て利用しているヒトもいます。
スマホ依存症なんて言葉も生まれましたように、本当に四六時中、LINE、Twitterに明け暮れてる… という10代女性も、けして珍しくないんです。
こうなると、1日24時間ぽっちじゃ、とても足りない感じですよね。
のんべんたらりとマジメに文章を打っていたんじゃあ、時間がもったいないってんで、なんと…最近の10代女子は、ものすごい勢いで、「メッセージを短縮化」し始めたのだそうです!
きょうは、10代女子のSNEにおける「恐るべき短縮語の世界」をご紹介しましょう!
■「り」
たとえば… 10代女子は、ひらがな一文字、「り」という文字だけをメッセージで送ります。
これ、なんて意味だか分かりますか?
実は、「了解しました」の「り」なんです。
「あした、駅前に10時で」
「り」
…のように使います。別にふざけてるわけでもなんでもないんです!
■「そま?」
平仮名で「そま?」という短縮メッセージもあります。
「部活、休みだって!」
「そま?」
…な~んて感じで使います。これは、「それってまじ?」の短縮語なんです。
似たような意味の短縮語で、「MJK」というのもあります。
これは、「マ(M)ジ(J)か(K)」という意味。
返信する時に、この『MJK』とだけ打ち返しているケースがよく見られます。
なにしろ、驚いた時には『MJK』と返信しておくと、間違いないそうですよ。
ほかにも…
「あーね!」→「あーなるほどね!」
「こちゃ」→「個人チャット」
「ぐるちゃ」→「グループチャット」
「おくちょ」→「あとで(返信を)送ってちょうだい」
「かまちょ」→「(寂しいから)かまってちょうだい」
「スタ爆」→ ※スタンプを連続で爆弾のように投下する行為のこと
…などなど、ほとんど、別の星の言語のようですが…
コレ全て、実際に、10代女子の間では、当たり前のように使われているんです!
■懐かしのギョーカイ言葉のようなSNS短縮語
バブルの時代の「ギョーカイ言葉」のような短縮語も、流行ってきているそうです。
たとえば、「トッポギ」。なんだか、焼肉屋さんのメニューのようですが、違います。
「トッポギ」とは、ズバリ!「突発的に六本木に行くこと」なんです。
「学校帰りにトッポギ」
「MJK」(※マジか)
…な~んていうふうに使います。
昔のギョーカイ人は「ギロッポンでシースー」なんて言ってましたが… 「トッポギ」ですよ、今は!
では、コレは如何でしょうか?『まじTBS』。
これこそ、まさにギョーカイ言葉のようですが、違います。
某放送局は、まるで関係ありません。
「明日の体育、マラソンだってー。まじTBS」
なんのことやら、でしょ? コレは、「(T)テンション (B)バリ (S)下がる」という意味なんです!
ほかにも、ちょっとギョーカイ言葉を思わせる短縮語は、枚挙にいとまがございませんで…
「イチキタ」→「一時帰宅」(※「イチキタしてから集合ね」」というふうに使います)
「フロリダ」→お風呂に入ること。(※「イチキタしてフロリダ」… てな感じです)
■感情を表すSNS短縮語
さまざまな感情を表現する短縮語も存在します。
たとえば、『エモい』。
「野球解説者のエモやんに似てる~♡」という意味ではありません。
コレは、英語の「emotion(感情)」から来た短縮語でして、思わず感情を揺り動かされた場合に使います。
「いま聴いてる音楽、エモいー」なんていうと、音楽を聴いて、激しく感情を揺り動かされている… という意味。
ここから派生して、単純に「ちょっと寂しいとき」「切ないとき」なんかも、「いま、エモい… 」などというふうな使われ方もあるそうです。
じゃあ、「怒っている」という感情を表すSNS用語とはナニか?
(※これは「短縮語」とはちょっと違うのですが…)
ちょい前までは、『激おこぷんぷん丸』と言っていました。
でも、これは、もう古いのだそうですよ。
『激おこぷんぷん丸』に続く“新語”は、その名も、『ムカ着火ファイヤー』といいます。
ムカついて火がついちゃった!という意味ですね。
でも… 実はこれでも、もう古い!
ごく最近、さらに、スゴイ言葉が出てきました。それは… ズバリ!
『カム着火インフェルノ』!
「アイツ浮気しやがって!カム着火インフェルノ!」
…な~んていうふうに使います。
言葉の由来が、どうにも面白い。
「ムカ着火」が、ロシアのカムチャッカ半島に似てるところから「カム着火」に変化!
さらに、「インフェルノ」とは、あの高層ビル火災を描いた映画『タワーリング・インフェルノ』が語源となっているのだそうです。
ちなみに、なぜ10代女子が、スティーブ・マックイーン主演の70年代の映画を知っていたか?ということについては、永遠の謎とされています…。
■アメリカの若者がSNSで使う短縮語
短縮語のメッセージが激増しているのは、なにも日本ばかりじゃありません。
最後に、アメリカの10代の女のコがよく使う短縮語をご紹介しましょう。
『ASAP』。
「PPAP」と似ていますが、意味はまるで違います。
これは、(as soon as possible)「できるだけ早くね!という意味。
『OMG』→(Oh my god)「なんてことなの!」
『BRB』→(be right back)「すぐに戻るわね♡」
『BYOB』→ (bring your own beverage ※「ビバリッジ/飲み物」)
「飲み物は自分でもってきてね!」
ホームパーティに招待されたとき、「BYOB」というメッセージが来ていたら、飲み物持参です。なんだか、シャレてますよね…。
「カム着火インフェルノ」よりも、よほど気が利いている感じがするのは、私だけでしょうか?
イマドキの10代女子、「SNS短縮語の世界」をご紹介しました!
4月26日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「三菱電機プレゼンツ・ひでたけのやじうま好奇心」より