5/2(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
就任100日を迎えたトランプ大統領~今後は“何をするかわからない”というアイテムとして使われる!?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター富坂總(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
ホワイトハウス晩餐会を欠席して支持者の多いペンシルベニア州で演説高嶋)トランプ大統領が先日就任100日目を迎えて、恒例のホワイトハウス記者会の晩餐会、いろんな面白いことをやる、世界中にその模様が伝わると心温まる面白さがあるのですけど、それを欠席しちゃって。自分のお贔屓にラストベルトのペンシルベニア州で、大勢の、これまたすごい数が集まりまして、聴衆を集めて演説をしまして。やっていることが全く就任後も就任前を変わらないことをやっている。この辺の本音というのはどういうことなのかでしょうか。相変わらずマスコミを批判して「フェイクニュースだ!」と叫んでいますが。
富坂)私はけっこうこの100日間いじめられたと思いますよ。
高嶋)いじめられた?
富坂)特に外交では彼の政策殆ど残っていないですよね。親ロシア、“一つの中国”に文句を付けるとか、アサド政権が必要悪だと言ってミサイルをぶち込みましたし、もう殆ど残っていないですよね、個別で見ると。
私が注目しているのは、彼が重用していた人、選挙中も含めて、全部ロシアとの接触を問題視されて。高嶋)選挙中に何かやっていたというね。
富坂)そうですね。これを全部情報機関しか知り得ないような話題をワシントンポストにリークされて、暴露されて問題になって辞めるというパターンが続いてきたわけですね。
私はこれ外交政策が終わったのではないかなと思ったのが2月14日で、フリン大統領補佐官が辞めた。その翌日にスパイサー報道官が「ロシアはクリミア半島をウクライナに戻せ」と言ったときに親露政策は完全にアウト。そこで要するにミサイルをシリアで撃ったのも同じ流れなので。
全て外交というのは一個一個彼の周りから遠ざけられていった。それでいわゆるバノン氏がNSCからいなくなったりとか、フリンの後にマクマスターという人が入って来たりとか、今外交なんかを動かしているテラーソン、マティス、マクマスター。この辺は全部トランプ大統領が言っていたことと関係無くやっていますよね。そういう風に見るといわゆるトランプという人は上に置いたまま、実際には彼と関係無いところで流れている感じはしますね。高嶋)それは傍から見ていてもそういう感じになりますよね。フリンさんが辞めた2月14日、あそこを契機にしていわゆる外交、それからあともうひとつの経済もそれぞれの専門家にお任せで。
これからのトランプ大統領は“なにをするかわからないアイテム”高嶋)トランプ大統領がやっていることはTwiterで言い、大統領令に署名してなんの効力も無く、何かと言えば自分の支持者のところに行って得意の悪口雑言でウケを狙うと。こんなのでやっていくのですかね? ずっと、4年間。
富坂)例えば北朝鮮情勢にしてもそうですけど、何が一番動いたかというと、トランプさんという人がどういう風にしてくるか分からないという怖さがひとつ変数として入って来たのですよね。
高嶋)妙な魅力はあるのですよね、確かに。
富坂)例えば対外的にトランプさんというのは良い“アイテム”かもしれないですよね。だから要するに「これはうちも譲歩して良いのだけども、うちのトップはなにするか分からないからね」というカードになってきますのでね。そういう意味で、いわゆる外交を牛耳っている人たちも、トランプという人は必要な、上手く使える、ものすごく良い材料になっているのかもしれないなという見方はできますよね。
高嶋)今や交渉のカードにいると(笑)。
富坂)そうですね。やっぱり怖いですものね、本当にやりかねないなというね。だからそういうのは使えるところは使おうということかなという気はしますね。
高嶋)周りは変なもので、殆どは「だめだねぇ」って言いながら、ある部分では「何かやるんじゃないか?」と期待しているところがあって、その辺が非常にトランプ大統領に対する不思議な、複雑な世界中の取り方なのですね。
富坂)そうですね。