間違えやすい日本語2つ
『1万円からお預かりいたします』
お会計の時、例えば1万円で支払ったとします。
その時、『1万円からお預かりいたします』と言われることがありますが正しくは『1万円、お預かりいたします』。
『から』という言葉は『〇〇から××まで』といったように“場所の起点”を表す時や、『〇〇だから』といったように“理由”を述べる時に使うのが正しいそうです。
お会計の場合、“場所の起点” “理由”のどちらにも当てはまりませんので、使うのは正しくないということです。
『ご注文のお飲み物のほう、お持ちしました』
続いて『ご注文のお飲み物のほう、お持ちしました』といった『ほう』です。
正しくは『ご注文のお飲み物をお持ちしました』。
他にもお店に入った時に聞かれる『おタバコのほう、お吸いになられますか?』も『おタバコはお吸いになりますか?』、または『禁煙・喫煙、どちらの席がよろしいですか?』が正しいです。
『ほう』という言葉には『方角や方向』、『部門や分野』、『方法や手段』、『いくつか選択肢がある中の1つ』など、いくつもの意味があります。
それでも先程の例文では『ほう』は、その意味のいずれにも当てはまりませんので、正しくありません。
この『から』とか『ほう』を使った言い方ですが、日本語の専門家の中には、“決して間違っていません!”という意見もあるそうです。
(2017/5/18放送分より)
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