飼い主の新常識!動物病院は病気になる前に行くところ?【ペットと一緒に vol.34】

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ペット,犬

筆者はつい先日、近所の飲食店でパンフレットを手にしたのをきっかけに、愛犬の「Team HOPEウェルネスチェック」を初めて受けてみました。これは、全国のおよそ900の動物病院が賛同病院となっている「Team HOPE」による健康チェックのツールです。

今回の経験で、動物病院はペットが病気になったら行くところではなく、健康なうちから、健康な時間を延ばすために行くところなのだとつくづく感じました。


気軽で簡単!Team HOPEウェルネスチェックとは?

シニアドッグと暮らす筆者は、近頃、愛犬の健康について特に気になっています。
そんなある日、「Team HOPEウェルネスチェック」についてたまたま知りました。これは、Team HOPE賛同病院で、無料で健康相談ができる(※診療や検査をした場合は別途料金がかかります)そうなのです。
方法は簡単!チェックシートに記載の14項目をセルフチェックして、気になるところが見つかったら動物病院へ持参するだけ。

筆者が訪れた王禅寺ペットクリニックでは、まずは動物看護師さんにチェックシートを見せながら相談します。相談は、ペット同伴でなくてもOK。
Team HOPE賛同病院によっては、最初の相談先が動物看護師さんではなく、獣医師さんというところもあるそうです。

Team HOPE賛同病院,チェックシート

チェックシート※Team HOPEのホームページからチェックして、印刷しての持参も可能。


飼い主さんが気付けないポイントも!

看護師さんにチェックシートを見せながら気になったところを相談すると「それは年齢を考えると普通なので、気にしないで大丈夫ですよ」とか、「少し気になるレベルなので、一度、獣医師による診察を受けたほうが良いですね」などというアドバイスがいただけます。

実は飼い主さんとしては普通だと思っていたポイントが、看護師により『見直したほうが良いポイント』として指摘されることも少なくありません。たとえば、ペットの太り具合と痩せ具合です。愛犬が不健康なレベルで痩せているという認識がなかったり、逆に肥満の状態なのに標準的だと思っていたり……。最初に応対した看護師が気付くことで、愛犬や愛猫が健康を害する前に適切なアドバイスができて、病気を未然に防げることもあるんですよ。

そう、王禅寺ペットクリニックの木村真治院長は教えてくださいました。

木村院長,王禅寺ペットクリニック

筆者の愛犬の視診と触診をする木村院長

筆者も、看護師さんから、「後日診察を受けたほうが良いかもしれません」と指摘されたポイントがあったので、狂犬病の予防接種の際に獣医の先生に診ていただくことにしました。


見逃さないで済む大切さ

筆者が愛犬について気になった点は、木村院長の診察により経過観察になったのですが、ほかにも日頃から愛犬の特性から気にしておいたほうが良いポイントなどを教えていただき、愛犬の健康を維持するためにとても参考になりました。

木村院長,王禅寺ペットクリニック

「数年前に良性の乳腺腫瘍で手術したとのことですが、今後もこまめに腹部を見たり触ったりして気にかけておいてくださいね」(木村先生)

今回のこのチェックを受けてみて、「そういえば、愛犬は最近息切れがあるような気がするなぁ」と、気付けたのも発見のひとつ。Team HOPEウェルネスチェックをしなければ、見落としていたかもしれません。

犬や猫は、人間の4~6倍のスピードで肉体年齢を重ねていきます。
小さな変化を見過ごさないためには、飲水量やトイレの回数など、まずは愛犬や愛猫の健康なときの状態を把握しておくことが大切です。そのためにも、健康なときからウェルネスチェックを習慣化することや、健康診断によって健康な状態の数値などを記録しておくことの重要性をあらためて感じました。

Team HOPEの賛同病院では、全国で統一した診断項目で『Team HOPE健康診断』を行っています。私たち人間と同じように、外見上は愛犬や愛猫が健康に見えても、実は病気が潜んでいることもあります。ペットの病気の早期発見は、健康なときからスタートするのが大切ですね。

と、木村院長は語ります。

リンリン

「リンリン、もう12歳だもんね。今度は健康診断で来ようね」(筆者のつぶやき)

筆者も今回の体験をきっかけに、継続して年に2回のウェルネスチェックをしつつ、健康診断を受診しようと心に決めました!
少しでも愛犬が健康でいられる時間を延ばし、できるだけ長く愛犬と幸せな時間をたくさん過ごしたいですからね。

【Team HOPE公式ホームページ】

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ペットにまつわる様々な雑学やエピソードを紹介していきます!

著者:臼井京音
ドッグライターとして20年以上、日本や世界の犬事情を取材。小学生時代からの愛読誌『愛犬の友』をはじめ、新聞、週刊誌、書籍、ペット専門誌、Web媒体等で執筆活動を行う。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の行動カウンセリングを学び、2007~2017年まで東京都中央区で「犬の幼稚園Urban Paws」も運営。主な著書は『室内犬の気持ちがわかる本』、タイの小島の犬のモノクロ写真集『うみいぬ』。かつてはヨークシャー・テリア、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らす。東京都中央区の動物との共生推進員。

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