7/4(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
200校の小学校で日本の将棋を授業に取り入れている
6:31~ニュースやじうま総研ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂聰(拓殖大学教授・ジャーナリスト)
7月2日には東京都議会選挙での自民党の大敗、藤井聡太四段の敗北と大きな話題がありましたが中国でも大きな反響があったようです。しかし、中国で最も取り上げられている日本のニュースは小林麻央さんが亡くなったことだと言います。
中国でも大きな話題となっている小林麻央さんの死去
高嶋) 都議選での自民党敗北と藤井聡太四段の敗北が重なりましたけど。綺麗さが違いますね。中国でも大きく伝えられたそうですが、本当ですか?
富坂) 局部的にですが、とくに上海。日本のものを積極的に取り入れますので、このニュースは熱狂的に迎えられました。ただ中国全体でいうと小林麻央さんのニュースが圧倒的ですよ。
高嶋) どういうタッチで伝えられていますか?
富坂) 「気の毒だ」とか「すごい有名人」ということでブログが紹介されたりして。とても多く放送されていました。
高嶋) 小林麻央さんのご病気、子供を残して亡くなった、そしてブログ。そういうものが中国人の心にピタッとはまってしまったということですか?
富坂) そうです。みんなが知っている。
高嶋) 中国の人だとかつての戦時中のことを思い出して、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、日本人が作ったものは何でもかんでも気に入らないと思いがちですけど。
富坂) 日本のドラマのこともよく知っていますし、主演の男優と女優共に人気があります。それと関連して市川海老蔵さんのこともよく知っていて、奥さんがご病気でブログのこともよく知っている。
上海の小学校では体育の時間に日本の将棋を指している
高嶋) 上海では将棋が流行っていると。
富坂) 将棋を広めた方がいたようで。200校くらいが日本の将棋を指しているみたいです。
高嶋) 200校?小学校ですか?
富坂) そうです。日本の将棋は向こうではなじみがない。中国にも似たようなものがありますが、道端で紙を敷いてやっているだけ。日本の将棋は駒を使えるじゃないですか。非常に面白いということで、これを取り入れている学校があると。
高嶋) 学校で取り入れているということは国の方針ですか?
富坂) 国の方針ではないですね。そこまで国が関与しないので、地域的なことでやっています。
高嶋) 国語の時間でやっているのですか?
富坂) 不思議なことに体育の時間にやっています(笑) 中国人が興味を持ってくれるということはいい傾向だと思います。
高嶋) 将棋もまた中国や韓国が強くなったりしますか?
富坂) かもしれませんね。囲碁のように人気が出てくると面白いですよね。そのころにはみんなAIに負けてしまうかもしれませんけど。
高嶋) どういうメリットがありますか? 面白さが先行していますか?
富坂) 独特で、ゲームとしてより複雑でより高度な知能が求められるということで、物足りない人にはすごく受けるという背景があると思います。あと駒もちょっと面白いと思います。『王将』とか。
高嶋) 日本のゲームのほうが緻密ですよね。日本の将棋を上海で200校もの小学校が取り入れています。集中力、論理的な思考、礼儀作法が身につくと言っているようですが、将来、将棋を学んだ生徒さんに、藤井聡太四段にチャレンジしてもらいたいですね。