8/29(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！②

危ういところにある金正恩
7：02～ひでたけのニュースガツンと言わせて！：コメンテーター富坂聰（ジャーナリスト・拓殖大学教授）

北朝鮮がミサイル発射したことについて記者の囲み取材を受ける安倍晋三首相＝2017年8月29日午前、官邸　写真提供：産経新聞社

北朝鮮の弾道ミサイル、北海道・襟裳岬沖の太平洋上に落下

高嶋）北朝鮮の打ちましたICBM関連のニュースを中心にお送りいたします。
まず、最新情報を森田耕次解説委員さです。

森田）今日、午前5時58分頃、北朝鮮の西岸からミサイルが北東方向に向けて発射されました。ミサイルは午前6時6分頃、北海道の襟裳岬上空を通過しました。発射されたミサイルは三つに分離され、三つとも午前6時12分頃襟裳岬の東のおよそ1,180キロの太平洋上に落下したものと推定されています。破壊措置の実施はありませんでした。
北朝鮮がこのミサイルを発射した影響でJRの山形新幹線や東北・上越・北陸の各新幹線は一時運転を見合わせていましたが、先ほどすべて運転を再開しています。
また、日本航空と全日空によりますと、ミサイル発射に関して国内線、国際線ともに運航への影響ないということです。
韓国の情報ですが、韓国の聯合ニュースは北朝鮮が発射したのは、弾道ミサイルだと伝えています。また、韓国軍の合同参謀本部も北朝鮮の首都平壌の順安（スンアン）付近からミサイルが日本海に向け、発射されたとこのように述べています。
安倍総理大臣は今日、官邸で記者団に対し、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、我が国上空を通過した模様だ。ただちに情報の収集・分析を行うと述べています。また、国民の生命をしっかりと守っていくために万全を期すとこのようにも述べています。

高嶋）冨坂さん、平壌の順安というところで発射されて、襟裳岬の東を通過して太平洋上1,180キロに落下ということなのですが。まったく予想外の日に撃ったという感じがしますが、どんな感想をお持ちですか？

冨坂）そもそも中国のメディアとロシアのメディアはアメリカが歓迎するようなコメントを出しているほど楽観はできないということで、この米韓の合同軍事演習の間に何かやるのではないかという報道はしていました。その答えがグアムではなくて、こちらの方向だということは何らかのメッセージと受け取ってもいいのかもしれないのですが、三つに分かれるということになると、これは三段式でものすごく飛距離を伸ばすための一つの実験だと見るとアメリカ本土に確実に届くミサイルの実験だった可能性もある。するとものすごくアメリカを刺激する可能性もあります。

高嶋）三段式で火星13号かもしれない。13号だとすると距離としてはアメリカ本土に届くICBMを飛ばした可能性もある。でもそれは太平洋上に落下させた。グアム島のほうへは撃たなかった、この辺は気遣いをして、距離的にはいけるぞと威嚇する。

冨坂）気遣いをしたのか、しないのかも実は解らなくなってきたという感じがします。たぶん構造的にはここのところで戦争が起きる可能性は低いと思いますが、金正恩という人の変数が高すぎますよね。本当に危ういところにあるのだということを改めて感じさせられました。

高嶋）今日は平壌の順安からでしたが、いろいろなところから発射しますね。北朝鮮国内のあらゆるところからです。海からもSLBM（潜水艦発射弾道ミサイル）を撃ちます。

冨坂）SLBMをもう一回実験するのではないかということを盛んに言われていましたので、これも近々実施するメニューに入っているのかもしれないです。合同軍事演習の間は何が起きてもおかしくないという感じです。

高嶋ひでたけのあさラジ！
FM93AM1242ニッポン放送 月～金 6:00～8:00