ここが違う!~北朝鮮に対する日米の意識の違い
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8/30(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
北朝鮮問題に対する日米の“温度差”
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
トランプ大統領「近隣国や国連の全加盟国に対する侮辱だ」アメリカ国防総省は29日、北朝鮮が昨日発射したのは中距離弾道ミサイル(IRBM)1発だったという初期分析を発表しました。一方トランプ大統領は29日声明を出し「近隣国や国連の全加盟国に対する侮辱だ」と非難しました。
つい先程北朝鮮の反応が入って来ました。朝鮮中央通信は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が新型の中距離弾道ミサイル「火星(ファソン)12型」の発射訓練を視察したと伝えています。昨日のミサイル発射を指すと見られています。
昨日のミサイルの発射地点は首都・平壌(ピョンヤン)の順安(スナン)区域付近で、日本政府によりますとミサイルはおよそ14分間で2,700km飛行し、北海道上空はおよそ2分間で通過したと見られています。
アメリカの国防総省は今回のミサイルは中距離弾道ミサイル1発だったという初期分析を発表しています。ABCテレビも最大射程が5,000kmと言われる新型の火星12型だったという見方を伝えています。また国防総省の当局者はミサイルが飛行の最終段階で複数に分かれた一方、今回の発射は大気圏再突入技術の実験では無かったという見解を示しています。今回は北米やグアムにとって脅威となるものでは無かったという指摘も行っております。
またトランプ大統領は日本時間の昨夜8時過ぎに声明を出しまして「近隣国や国連の全ての加盟国に対する侮辱だ」と非難し「いっそうの孤立を招くだけだ。全ての選択肢がテーブルの上にある」と改めて警告しております。
トランプ大統領と安倍総理大臣は昨日午前に電話会談を行いました。安倍総理)日米の立場は完全に一致をしております。トランプ大統領からは「米国は同盟国である日本と100%共にある」と日本防衛に対する力強いコミットメントもありました。
森田解説委員)トランプ政権は軍事力を誇示する為、朝鮮半島周辺に爆撃機や軍艦を追加派遣する可能性があるとも言われているのですが、ある日本政府の関係者は「アメリカの反応が思った程強くない。ギアが上がった感じがしない」と述べています。日本政府はどこかのタイミングでアメリカが核放棄を前提にしない対話に応じるのではないか、このような心配をしております。
今日はイギリスのメイ首相が来日する他、安倍総理は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と電話会談をする予定になっております。
アメリカの北朝鮮問題に対する意識が日本とズレ始めている高嶋)何だか今の話を聞いていると、アメリカは結局昨日撃った物は5,000km飛ぶはずが2,700kmしか飛ばなかった、それでグアムの方だってそんなに脅威は感じないみたいなことで、そうすると「共にある」と言葉だけでトランプ大統領は言いますが、切迫感をあまり感じない、そんな中で日本は家の上を飛ばれているわけですから、非常にいらついてちょっと慌てたりもしたわけですが、この辺というのは何だか、日米というか対北朝鮮に関してやや図式が変わって来たように見えませんか?
鈴木)温度差は確かにありますよね。ただ“日米間の”というよりは、基本的には対話にどう持って行くかというひとつのスケジュールやシナリオに関する認識ですよね。
高嶋)結局対話に持って行ってしまうと、最終的には金正恩の言い分を聞いていわゆる核は持ったままで、“パキスタン方式”みたいになっちゃうと日本は怖いですよね。
鈴木)その出口をどうするか、有識者なんかと話すとつまり核を認めるのか認めないのかの二者択一の間に、いわゆる“棚上げ”というか、そういう第3の方法・出口もあると。この出口のどこをアメリカは見据えているのか、もちろん日本もどこを見据えるのか決めないといけないのですが、その辺のシナリオの温度差があるのかなという感じはします。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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