トランプ大統領被災地訪問~夫人のピンヒールに批判
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9/1(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①
同行した夫人のピンヒールに批判
6:30~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(元外交官・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)
ハリケーンの被災地テキサスを夫人と共に訪問
アメリカのテキサス州を、大型のハリケーンが襲いました。被災地を訪問したトランプ大統領の行動について、また、災害時の日本の危機管理体制について、宮家邦彦さんに伺います。
高嶋)トランプ大統領が、ハリケーンの被災地、テキサスを訪問しました。さっそく、奥さんがピンヒールを履いて出てきたと問題になりました。もちろん、現地ではスニーカーに履き替えたようですが。
宮家)2005年に、ニューオーリンズという町を、大型のハリケーン・カトリーナが襲いました。僕が外務省を辞めたのが、ちょうどその年の8月4日で、ハリケーンが来たのが8月末でした。僕は暇だったので一生懸命調べ、何が起きたのか勉強しました。
その結果、分かったことは、あのときはブッシュ大統領が専用機、つまり飛行機の上からしか視察しなかったと言われていました。
しかし、実際にはそれが問題なのではなく、ニューオーリンズの市長や州知事。それから連邦でFEMA(フィーマ)という危機管理の役所があります。この3者の連携がとても悪かった。たとえばマニュアル通りにやり過ぎて、せっかく届いた支援物資を追い返してしまうとか、馬鹿なことばかりやっていた。それで大批判を受けたのです。
それに比べれば、今回のトランプやFEMAのやっていることについての批判はあまり無いでしょう?高嶋)そうですね。
宮家)ですから、この大統領夫人がせっかくの努力をぶち壊してくれたわけです。これは現場にいる人からすれば、ガックリでしょう。
高嶋)だけど、これは出発するときだけピンヒールで、被災地に着いたら靴は履き替えていたのですから……いけませんか?
宮家)ファッションショーに行くわけではないのですから。
高嶋)だけど、今回はトランプさんにとっては点数を上げたということですか?
宮家)いや、上げたというか、マイナスがなかった、ということですね。普通、こういうことをやった場合、失言をして、馬鹿なことを言いますよね。今回はいまのところ無い。珍しいですね。
危機管理監へ自転車で時間を問わずに駆け付ける高嶋)私は、トランプ大統領は「ようやく行った」という感じですが、対照的に安倍総理のことを思ったのです。いろいろ批判もあるでしょうが、安倍さんはこういうときの身のこなしは凄く早いですよね。
宮家)危機管理の基本中の基本は何かというと、もちろん対応も大事ですが、それを「どのように情報として発信するか」なのです。そのことについて、安倍政権はよくやっていると思います。ですから、すぐに対応していることをちゃんと具体的な情報、知識として広めていかなければならない。皆大変ですよ。官邸の危機管理監まで1分1秒を争い、走っていくわけです。
それが努力として残っていき、「ちゃんとやっているな」、「ちゃんと対策本部もできた、会議もやった」となる。高嶋)では、召集がかかったら、皆時間を問わずに飛んでくる?
宮家)そうです。夜中だと、タクシーがありませんよね。自転車で飛んでくるらしいです。なので、官邸の近くに住まざるを得ない。どこにも遊びに行けないし、何かあったら夜中にたたき起こされ、自転車で駆けつけなくてはならないのです。
高嶋)海外から帰ってきた翌日とかでも、何かあったら行くでしょう?あれはやはり当人の意志ですか?それとも、周りから何か?
宮家)両方ですよ。もちろん、断ることもできるかもしれないけれど、周りがそれを提案し、総理がそれを受け、果敢に動く、ということだと思います。
高嶋ひでたけのあさラジ!
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