松本潤×有村架純×坂口健太郎、どうしようもなく恋してしまう『ナラタージュ』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第284回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、10月7日公開の『ナラタージュ』を掘り起こします。


許されない想い、切なく激しい恋模様を生々しく描く


タイトルの『ナラタージュ』とは、映画などである人物の語りや回想によって過去を再現する手法のこと。2006年版「この恋愛小説がすごい!」で第1位に輝いた島本理生の同名小説を、恋愛映画の名手・行定勲監督が映画化。

高校教師と元生徒、一生に一度の禁断の恋を描いた、大人の恋愛映画が誕生しました。


大学2年生の工藤泉のもとに、高校の演劇部で顧問教師だった葉山貴司から電話がかかってくる。それは、後輩たちの卒業公演に参加しないかという誘いだった。泉は高校時代、学校に馴染めずにいた自分を救ってくれた葉山に思いを寄せていた。

卒業式の日以降、葉山のことは胸の奥にしまっていた泉だったが、彼と再会したことで、押さえていた恋心を再燃させてしまう。そして葉山もまた、泉に複雑な思いを抱くのだった…。


寄せては返す波のような恋愛感情を情感豊かに描き出した本作。主人公の葉山貴司を演じるのは、『陽だまりの彼女』以来4年ぶりの映画主演となる嵐の松本潤。

工藤泉役には「ひよっこ」に主演、若手女優の中でも成長著しい有村架純。そして泉に思いを寄せる大学生・小野礼二役に、坂口健太郎。

好きで仕方がないのに分かり合えない、必死になればなるほど相手の気持ちが離れていってしまう…。そんな不条理な感情を生々しく体現し、それぞれの新境地を見せています。

行定監督は原作小説が発表された時点から映画化を熱望、12年の時をかけて映画化が実現したとのこと。芳醇なワインを嗜んだ時のような余韻に、ある種の成熟を感じずにはいられない作品に仕上がりました。


ダメだと分かっていながらも恋におちてしまう“どうしようもなさ”。決して“キレイごと”だけではないからこそ、心を静かに揺さぶられずにはいられません。

この映画を観たあとで、雨の日にあなたは誰を思いますか?


ナラタージュ
2017年10月7日から全国ロードショー
監督:行定勲
原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)
出演:松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史 ほか

©2017「ナラタージュ」製作委員会
公式サイト http://www.narratage.com/

八雲ふみね,しゃベルシネマ

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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