【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第282回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、9月29日、いよいよ公開となった『僕のワンダフル・ライフ』を掘り起こします。
犬と人間の極上ラブストーリー
ペットとの生活は喜びや幸せに包まれているけれど、別れの時は辛いもの。でももしも、かつての愛犬が生まれ変わって、あなたに会いに来てくれたら…。
そんな愛犬家の夢とも呼べる感動のドラマが誕生しました。飼い主の少年に再び巡り会うため、50年で3度も生まれ変わる犬の奮闘を描いた感動作です。
ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーの“最愛の人”は、8歳の少年イーサン。ある夏の暑い日、車に閉じ込められて苦しんでいるところを、彼と彼のママが助けてくれた。それからベイリーとイーサンは固い絆で結ばれていく。やがて寿命をまっとうしたベイリーは、愛するイーサンに会いたい一心で生まれ変わりを繰り返すように。
ある時は警察犬として“犬生”を送り、またある時は孤独な女性が結婚して幸せな家庭を築くまでを見届け。そして4度目の“犬生”でイーサンとの再会を果たしたベイリーは、自らに与えられた“重要な使命”に気付く…。
ベストセラー作家W・ブルース・キャメロンが愛犬を亡くした試練を乗り越えようとしていた恋人のために書いた小説を映画化したのは、名匠ラッセ・ハルストレム監督。これまでにも『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』や『HACHI 約束の犬』を手がけ、ハルストレム監督がドッグ・ムービーを手がけるのは今作で3作目となります。
劇中に登場するワンちゃんへの演出も、もはや熟練の域。人間と犬の心温まる関係性を鮮やかに映し出しています。
犬の目線で語られる本作にてベイリーの声を演じるのは、『アナと雪の女王』でオラフの声を演じたジョシュ・ギャッド。愛嬌あるモノローグに、ペットを飼っている、あるいは飼っていたことがある人なら「ウチの子もこんなコトを考えているのかしら…」と、思わず口元がほころんでしまうのではないでしょうか。
犬の視点で描かれる生きることの意味、そして、人間と動物の不思議な縁。号泣必至の感動作、ハンカチじゃ足りない?!
タオルを握りしめて、是非!
僕のワンダフル・ライフ
2017年9月29日から全国ロードショー
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:W・ブルース・キャメロン 「野良犬トビーの愛すべき転生」(新潮文庫)
出演:デニス・クエイド、ペギー・リプトン、K.J.アパ、ブリット・ロバートソン、ジョン・オーティス、ジョシュ・ギャッドほか
©2017 Storyteller Distribution Co., LLC and Walden Media, LLC
公式サイト http://boku-wonderful.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/