瀬戸内寂聴 命の尊さに気づくとき

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瀬戸内寂聴 命の尊さに気づくとき

【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第502回

人は自分が病気で死ぬかもしれないと感じたとき、あるいは愛する者が死病を患(わずら)ったとき、初めて命の有難さに気づき、襲いくる死魔を防ぎたいと思うのです。

瀬戸内寂聴

撮影:斉藤ユーリ
 

《瀬戸内寂聴 新刊情報》
 
瀬戸内寂聴 命の尊さに気づくとき
『いのち』 瀬戸内寂聴
講談社刊 定価:1,400円(税別)

長い生涯の中で深い縁に結ばれた女流作家、大庭みな子と河野多恵子。
天才的な才能に恵まれたライバル同士である二人の愛憎の激しさを描いた著者の、最期の長編小説になるかも知れない力作です。
胆のうがんの摘出手術から帰還する冒頭のシーンから思わず引き込まれていきます。

瀬戸内寂聴 命の尊さに気づくとき
『お茶目に100歳! 寂聴さん』 瀬尾まなほ
光文社刊 定価:1,300円(税別)

寂庵に来るまで瀬戸内寂聴が作家であることも尼僧であることも知らなかったという著者。
寂聴さんの秘書になって七年。
常日頃共に過ごしているからこその、瀬戸内寂聴の日常を綴ったエッセー。
読んでいると思わず顔がほころびます。

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