ヤカンの爆発から加湿器は生まれた
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加湿器が無かった時代、火を使って湯を沸かして、その蒸気で加湿をしていました。そんな中、1925年(大正14年)、アメリカ・ニューヨーク在住の『カズマン』さんという方の息子さんが、風邪をひいてしまいました。診察した医者から“部屋の中が乾燥しないように加湿して下さい”と言われた『カズマン』さんはヤカンに水を入れて、火にかけていました。
ところが、このヤカンが突然、爆発してしまいました。この時、素早い対応によって、被害は大きくなかったそうですが、これをキッカケに『カズマン』さんは“安全な加湿器が必要だ”と痛感しました。そこでいろいろ考えた結果、翌1926年に、空焚きしても安心な安全装置を備えた、世界で初めての『電気式のスチーム加湿器』を発明しました。
この『カズマン』さんが作った加湿器は、アメリカの医学協会で紹介されると、高評価を得ました。『カズマン』さんは、この加湿器の発明をキッカケに会社を作りましたが、それが『Kaz(カズ)』という会社です。今では世界を代表する加湿器のメーカーです。
日本では1960年(昭和35年)、当時は産業が急激に発展していて、工場では新しい環境が必要とされるようになっていました。そこで東京にあります“湿度と温度と室内気候の専門企業”『ピーエス工業』が日本で初めて、産業用の加湿器の製造・販売の企業としてスタートしたそうです。
(2018/1/16放送分より)
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