「美しい生活」を目指す~中国で何が起こっている?

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3月20日(火)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

環境保護、量から質へ……中国の変化
6:32~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター富坂聰(拓殖大学教授・ジャーナリスト)

環境問題を映し出す北京の空の変化

中国・北京で3月5日から行われている全国人民代表大会(全人代)。そこでのスローガン、また最近の自然エネルギーへの取り組みに大きな変化がみられるという。この中国の変化について、全人代を取材してきた富阪聡に訊く。

高嶋)全人代の取材に行かれていたということですが、まずは北京で変わったなと思う変化から伺います。

富坂)やはり空ですかね。これは北京の人は皆、言いますが、以前は冬の終わりは重度汚染の毎日だったのですが、今回は2日くらいでしたかね、そういうのは。あっても空が見えなくなるようなひどいものは無くて、割と楽だったですね。本当に改善しているのではないでしょうか。実は最近、政権の方もアピールポイントがなくなってきているのですよ。それで今回の全人代でもいろいろな目標を出していますが。「美しい生活」とか「生態文明保護」とか、そういうことを言い始めています。

「量」から「質」へ~「美しい生活」を目指す中国

高嶋)「美しい生活」? 中国共産党が?

富坂)生活のありかたを量から質に転換するということです。日本も一時あったじゃないですか、シェア競争しないで質で行こうとかね。そういう同じようなスローガンが出ています。

高嶋)それはわかりますが、あの中国共産党が美しい生活!? これまでは「進め!○○」とか「越えよ!○○」とか、そのような、強烈なインパクトのある言葉を使うじゃないですか。美しい生活、誰が? 習近平さんが?

富坂)今回の全人代で出されているスローガンがいろいろありますが、その中の上位に「美しい生活」がありました。これは国民がそういうことを気にし始めていますね。

高嶋)衣食足りてというやつですか。

環境保護について、生活を見つめ直す中国の国民

富坂)まさにその通りなのですが、海外に行って見てきているじゃないですか、例えば日本とかね。そこで「我々の生活はなんでこんなに?」という風になってきたわけです。馬力を後ろから焚きつけられて、「今日より増した生活」をとゴリゴリやってきたわけですが、そこでアピールポイントが無くなっちゃったんですね。そんな成長も、もうできないですから。だから質で行こうということで、こういうスローガンが出てきた。

高嶋)なるほど。富坂さんの資料の中に環境保護監督調査担当者とあります。これはあの石炭利用の強力な抑制行動をやっている担当者が存在している。そういう人たち数千人が首都周辺の工業地帯の隅々まで赴いて、空を守るために石炭を使うなとやっているということです。

富坂)優しい言葉で説明して頂きましたが、何回か言いに行ってやめないと、料理する釜壊しちゃったりするそうです。割と強烈なことをやる人たちですから。そういうものもありますが、内モンゴルの方の巨大な砂漠行くと、太陽光パネルのどでかいのを設置しています。

高嶋)土地はいくらでもありますもんね。

富坂)不動産がダメになった内モンゴルを救うために、太陽光パネルを使って、自然エネルギーの方に舵を切ったのですね。今はドローンで管理し始めています。

高嶋)日本は経済成長から来て工業発展しましたけれど、公害問題で大変な苦労をしました。中国はそのあたりはどうなのでしょう?

日本からしっかりと学ぶ中国の姿勢

富坂)実は中国は日本にものすごく学んでいます。いくつかのモデル地区というか、ターゲットを決めて、ものすごい量の人間を派遣して、日本が公害をどう改善してきたかいうのを徹底的に研究したのですね。日米貿易摩擦のことも徹底的に勉強したので、貿易摩擦を起こしていません。そういうところは中国はすごいですね。日本のことは嫌いだと、反日だとか言っていても、勉強するときはそういう嫌いな相手からも学ぶ。そして今活かしていますよね。

高嶋)なんか示唆に富んだ発言ですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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