ゆらぐ安倍政権、北朝鮮へのアプローチが命取りになる!?

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3月22日FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③

酷似する森政権の末期
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター手嶋龍一(ジャーナリスト・作家)、佐藤優(元外務省主任分析官・作家)

米朝韓の三者による首脳会談の可能性を文在寅大統領が言及

文在寅大統領は昨日、来月4月末の南北会談に向けた準備委員会に出席し、南北会談の進展状況によっては南北とアメリカの三者による首脳会談に繋がる可能性もあると述べています。5月末までに開かれる予定の米朝首脳会談が板門店で開かれる場合には、文在寅大統領が出席して三者会談にすることができるという見方も出てきています。昨日の会談で文在寅大統領は将来的な米朝間、また米朝韓の間の経済協力にも言及し、準備委員会に対して大胆に戦略を用意して欲しいと注文しました。

一方北朝鮮の朝鮮中央通信は一昨日の論評で安倍政権やアメリカ政府当局者らが、北朝鮮が対話攻勢に出たのは北朝鮮に対する圧力の結果だと主張していることについて「世論をミスリードしている。今は大人しく振舞うべきときだ」と強調しています。論評では「南北間に和解の雰囲気が醸成され、米朝関係にも変化の機運が生まれている」と言及しています。

こうした中、安倍総理大臣と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による日朝首脳会談について、複数のルートを通じて日本政府が北朝鮮側に意欲を伝達したということです。拉致問題が置き去りにされないためには、日朝対話の実現に取り組む必要があると日本政府は判断した模様です。安倍総理は来月4月中旬にアメリカを訪問してトランプ大統領と会談し、その際に協力を要請する考えですが、日本が圧力強化の方針を維持する中で北朝鮮が対話に積極的になるのかは不透明な状況です。

高嶋)毎日日替わりでゲストの方が登場するわけですが、この時間だけで考えても「米朝会談なんて絶対できない」と言った方もいるし、専門家によって捉えようが違いますが、足下がちょっとぐらぐらしている安倍総理の役割と、それから相変わらず外交ということでアメリカも行く、その翌月はまた5月はロシアにも行くと平常心で言っている総理と、そのような状況で果たしてどうなのか。まず外交ジャーナリストの手嶋龍一さんから、どうですかその辺の兼ね合いというか。

末期の政権は歴史に名を遺すことに目を向ける

手嶋)どんな政権でも内政に行き詰まる。日本の場合はまさに森友学園問題で行き詰まっているわけですが、外交によって、更には極端な国の場合には、戦争に訴えてそれを打開したいと思うということになりますよね。そして政権末期にはいつも、佐藤さんが言っていますが、権力者は歴史に向かって演技をし始めるということになります。この通りの図式が表れてきていて、いまアメリカも韓国も北朝鮮と対話をするということになりますから、ようやくここに来て日本もということになりますよね。しかしこれ相手の側、つまり北の側から見るとですね、日本がここでようやく自分から出てきたということになりますから、まさに操る素地がありますよね。こういうところはどんと構えて布団をかぶって寝ているということも外交では重要なんだと思います。危険な水域に行かなければいいかなという風に思います。

高嶋)心配もあるなということですね。佐藤さんはどうですか?

佐藤)森政権の末期を思い出します。

高嶋)森喜朗さんの。

佐藤)森政権で日露が動いてきたのは、踏み込んできたのはえひめ丸の衝突事故以降なんですよね。もうこれでこの政権は持たないということになると、歴史に名前を残したくなるんです。それと同時に森政権というのは、実は水面下で北朝鮮との接触を進めていましたから。政権の権力基盤が弱いときになると、歴史に名前を残すということで、いつも手を出すやばいカードがロシアと北朝鮮なんです。ですからその定石通りにいま来ています。

高嶋)結論付けると米朝はありますか? 会談は。

佐藤)米朝はあると思います。私は。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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