手嶋龍一、佐藤優が考える「国民が納得する首相」とは?

By -  公開:  更新:

3月22日 FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!①

独裁の宴が続く世界の中で日本はどう進むべきか
6:30~ニュースやじうま総研!ズバリ言わせて!:コメンテーター手嶋龍一(ジャーナリスト・作家)、佐藤優(元外務省主任分析官・作家)

独裁の宴 ラクレ 中央公論新社

独裁の宴|ラクレ|中央公論新社HPより

『独裁者の宴』~独裁色を強める中国とロシア

ロシアのプーチン大統領の再選、中国の習近平国家主席による憲法改正など、独裁者の宴とでも言うような出来事が起きている。新書『独裁者の宴』の著者である手嶋龍一、佐藤優の二人に国際情勢と日本の国政の状況、そして今後の日露関係について訊く。

高嶋)中公新書ラクレから『独裁の宴』という本が出ていますが、この本は手嶋龍一さんと佐藤優さんの共著です。お二人の共著は他にもありますよね?

佐藤)インテリジェンスに関する『武器なき戦争』という書籍が最初で、共著はここからスタートしています。

高嶋)性格的にお二人はどうですか、合いますか?

佐藤)性格的に違うと合いますからね。同じ性格だと磁石のN極とN極で反発しますから。その意味では合っていると思います。

高嶋)この『独裁の宴』ともリンクいたしますが、独裁色を強める中国とロシアというテーマで伺います。
どうですか佐藤さん、プーチンさんというのは? 大統領選挙では7割以上の支持を得ました。確か2回目の選挙のときに7割くらい獲ったと思いますが、あれは不正投票があったとか風船で隠したとか伝えられていますが、どうなんですか、正当性は?

佐藤)その種の稚拙な票の操作はあの国ではやりにくいと思います。ただし、マスメディアは全員プーチン支持ですし、反対勢力であるナワリヌイという人は立候補できないようにするとかやりますけれど。そもそも選挙に関する考え方がロシア人は違います。「我々の代表を送り出していく」という発想ではなくて、空から「悪い候補者」と、「とても悪い候補者」と「とんでもない候補者」が降って来たんですね。ソ連時代は押し付けられたのを断れなかった。今は「とんでもない候補者」と「とても悪い候補者」を排除して「悪い人」に大統領になってもらうと。こういう感じですから、「プーチン以外だったら大混乱が生じるから」いう消極的選択ですね。

高嶋)そうですか。中国の習近平さんも報告させるのに、いちいち忠誠を従わせるとかね、そんなのが出て来ましてどう思います?

日本とロシア~北方領土問題はどうなる?

手嶋)独裁の宴が繰り広げられているという感じに、全体がなってきていますよね。日本の立場から言うと独裁というと頭から悪いことじゃないかもしれないとも言われていて、プーチン大統領は圧勝しましたよね、そうしますと、これまでは、「プーチンさんだって日露の間の北方領土という棘は抜きたいのだ」と言われていました。圧勝して、プーチンさんの権力が一層強化されたので、「その棘を抜く基盤があるのでチャンスだ」と。

佐藤)その通りです。

手嶋)でも僕はそんなに甘くはないと思っています。いまの日露の外相のやりとりなんかを見ていると、黄色信号が灯っていると言わざるを得ないと思うのですが、いかがですか?

佐藤)そう思いますね。赤に近い黄色信号みたいな感じですよね。というのは3月1日にプーチン大統領が年次報告・教書演説をしましたが、あのときに40何分間か最新兵器を見せて、フロリダをいつでも攻撃できるんだみたいなことやったでしょ? あれ以降、雰囲気が変わったんです。プーチンがトランプ政権に一つの評価をした、即ち「トランプ政権とはやれない」と。それだから、日本が北方領土問題を解決するとなれば、歯舞群島・色丹島を返すという方向になりますが、「そこに米軍基地を置くな」という話になります。

恐ろしい人々が大国のトップに立つ現代

高嶋)北朝鮮も含めて、各国のトップは恐ろしい人ばかりじゃないですか。習近平さんもえらく強引だし、トランプさんはあんな性格だし。どうなるのでしょう?

手嶋)仰る通りですね。そういう中だと安倍さんは従来でいうとかなりの強硬派であったのですが、普通の人に見えて来る。

佐藤)確かにそうですね。ただしね、恐ろしいということからすると、国家制度の崩れということからすると、プーチンさんはいま独身ですが、習近平さんの奥さんとか金正恩さんの奥さんが何かの事業をやるということで関与して、それによって文書の書き換えが起きるなんていうことは他の国じゃ起きづらいですからね。となると我が国も相当恐ろしい方に入っていると思いますよ。

米露関係と日露関係、国政と外交

手嶋)米露関係が急速に悪くなっているということになりますと、北方領土が帰って来るとすると、一応、二島は返すけれども安保の適応除外ということを、上手い具合に阿吽の呼吸でやるのが、今までの水面下の一番のポイントでした。そのゲームのルールがここでも崩れ始めている。

高嶋)一つだけ、結論付けて聞きますが、9月に自民党の総裁選挙がありますが、安倍さんは国際情勢の中から言うとどうですか? 日本の情勢、国際情勢両方照らし合わせて、変わっても国は問題無いですか、日本は? 変わる人にもよりますが、例えば総理総裁が変わっても、という意味ですが。

佐藤)二段階ですよね。日本国家が崩れることがあるかというとそれはありませんが、外交の余地は相当狭まる。また、回転ドアのように首相が交代していた回転ドア政権になるのではないかと国際社会は見ますので。だから外交としては安倍さんから代わるとやりにくいですね。

高嶋)北方領土も二島返還論というのもまた戻っちゃうような感じですか?

佐藤)というのも北方領土は首脳間の信頼関係で始めましたからね。一方の首脳がいなくなったら立て直しになってしまいます。

高嶋)なるほど。手嶋さんは?

手嶋)いまの野党が、政権に復帰できるのか。今のような枠組みでは到底無理ですね。ついこの間まで、それがいかに酷いのかというのは間に当たりにした。

高嶋)野党が政権奪還するということではなくて、自民党内でということです。

国民が納得する総理大臣とは?

手嶋)それならば、その人物によるということになりますね。いま一般的に言われているような人では到底国民は納得しない。

佐藤)そうですね。ぐっと若い人とかね。あるいはお父さんの実績もあり、そこからよく勉強している人とか、その辺になってくるのではないですかね。

高嶋)そこまで飛んでしまった方良いということですか。

佐藤)そこまで飛ばないとできなくなる。与党と野党でどちらが悪いかという競争になりますからね。

手嶋)そうですね。湘南でも、どちらかというと、そんなに品が良くないと言われているような基地のある地域の人とか。

高嶋)そうですか。何となく相当匂ってきましたけど。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top