核実験とICBM発射中止~北朝鮮の狙いは経済支援か
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4月23日 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①
北朝鮮~核実験中止するも核放棄の道筋触れず
7:02~ガチンコ ニュース UP!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)
国交正常化へ向けて北朝鮮がボールを返してきた状況
北朝鮮の金正恩労働党委員長は20日、核実験と大陸間弾道ミサイルの発射実験を中止し、核実験場を放棄すると宣言したが、核放棄に触れていない点が問題視されている。
飯田)これは一歩前進ですか?
須田)北朝鮮サイドがボールを投げ返してきた状況だと思います。過去の流れを見ていくと、今後どういう交渉をやらなければならないか。最終的なゴールとしては、日米韓による、北朝鮮との国交正常化。国交を結ぶのが最終的ゴールになると思います。ですが、その前に戦争状態を終わらせること。平和条約の締結が必要になってきます。
飯田)いまはまだ、停戦中なだけ、ですからね。
北朝鮮が欲しいのは経済支援
須田)その過程のなかで、核放棄というか、核問題がどう位置づけられるか。そして、もう1つ重要で北朝鮮が喉から手が出るほど欲しいのが、もちろん体制保証もそうですが同時に経済協力・支援ですね。「戦後賠償」というなかで、一説によると、日本は北朝鮮に対して1兆円あまりのお金を提供せざるを得ない状況になるかもしれません。
飯田)「平壌宣言の約束では」みたいな話がありますよね。
須田)ただ、それについて日本政府の姿勢は一貫しています。あくまでも国交正常化後だということなのです。ただ、北朝鮮サイドとしては、それを何とか前倒しにしたい。日本以外にも、韓国からの経済支援も期待しているだろうし。すると、それと裏腹になってくるのが国連による、制裁決議、経済制裁です。この解除というのが、手続き上必要になってきます。なので、経済制裁、国連制裁決議の解除というのは、1セット。横並びにしながら、核放棄という問題が進んでくるのではないかなと思います。ただ、日本としてはお金は出せないけど、韓国としては出す気満々なんですよ。
飯田)出す気満々ですか!
飯田)もう水面下にでているのは2つポイントがあって。1つは開城工業団地の再開。もう1つは、意外に知られていませんが、金剛山観光開発による、韓国による投資。資金供給ですね。北朝鮮は特に外貨に困っていて、金剛山について「中国やロシアに声をかけたけどダメで、韓国が頼りの綱」ということです。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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