韓国映画界が注目するコワモテマッチョ、“マブリー”って知ってる?『犯罪都市』

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第400回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

今回は、4月28日公開の『犯罪都市』を掘り起こします。


韓国警察の死闘を描く、高濃度クライムアクション


脇役で長年実績を積んだ俳優が大ブレイクし、主役級の俳優へと変貌を遂げることは日本でもよくあること。最近だと遠藤憲一、松重豊、そしてまだまだ活躍してほしかった大杉漣などの名前を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

そして韓国でもここ数年、“名脇役”と呼ばれる俳優がブレイクする現象が起こっており、本作の主演を務めるマ・ドンソクもその一人。ワイルドなビジュアルとは裏腹に、はにかむような笑顔が愛らしく、彼の名前と“ラブリー”を文字って“マブリー”の愛称で親しまれています。

大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』で、素手でゾンビ軍団をなぎ倒し、身重の妻を守る人情味あふれる男性を演じたことでも記憶に新しいでしょう。そんなマ・ドンソクの最新作が、いよいよ日本でも公開となります。


ソウル南部にある衿川(クムチョン)警察・強力班のマ・ソクトは、ナイフを向けて威嚇してくるヤクザにも怯むことなく、張り手ひとつで倒してしまうコワモテ刑事。

ある日、ビリヤード場で死傷事件が発生する。被害者は毒蛇組の組員で、犯人は対立するイス組の男。ソクト刑事は難なく犯人を捕らえ、さらにそれぞれの組のボスの仲を取り持ち、街のバランスを保つのだった。

しかしそんな折、中国から新興勢力の黒竜組が乗り込んできて、一触即発の事態に。警察と韓国ヤクザ、そして中国マフィアが繰り広げる三つ巴の抗争が始まる…。


中国の新興勢力を一網打尽にすべく戦う“コワモテ刑事”を演じるマ・ドンソクをはじめ、キャストには韓国映画界を支える実力派が勢揃い。これがキャリア初の悪役となるユン・ゲサンのほか、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、チン・ソンギュと、どちらが刑事でどちらがヤクザか、もはや見分けがつかないような“コワモテ軍団”が集結。アツく男臭いドラマを展開します。

メガホンを取ったカン・ユンソン監督は、本作がデビュー作。2004年に実際に起こった事件をもとに、韓国警察の強力班で危険な任務をこなす刑事たちの苦労、そして死闘を徹底的なリアリティで描いています。


抗争シーンはかなりグロテスクで、思わず目を背けてしまいたくなる生々しさが満載。それでも小気味良いコリアンジョークがシーンを和ませ、何よりもマ・ドンソクの“気は優しくて頼りになる”刑事ぶりが魅力的です。

日本でも、“マブリー”旋風、巻き起こるか!?


犯罪都市
2018年4月28日からシネマート新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:カン・ユンソン
出演:マ・ドンソク、ユン・ゲサン、チョ・ジェユン、チェ・グィファ、チン・ソンギュ、パク・ジファン、ホ・ソンテ ほか
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公式サイト http://www.finefilms.co.jp/outlaws/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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