ガムになるために必要なガムベース『酢酸ビニール樹脂』と『チクル』
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日本でのガムの歴史
第二次世界大戦後に米軍と一緒に『ガム』が到来
第二次世界大戦の時、アメリカ軍は『ガム』を携帯用の食料の1つとして利用していました。
戦争が終わると、アメリカ軍と一緒に『ガム』が日本に入って来て、子供たちを中心に『ガム』を楽しむ人が増えていきました。
ガムの原料
酢酸ビニール樹脂
現在も特に『風船ガム』に使われている
この当時、日本での『ガム』の原料は、『酢酸ビニール樹脂』が主流でした。
『酢酸ビニール樹脂』とは無色透明で、水に溶けない、無味無臭の樹脂です。
現在も『ガム』の原料の1つとして、特に『風船ガム』に使われていますが、『食品衛生法』の厳しい規格基準に基づいて製造されています。
さらにいくつもの試験によって、安全性も確認されています。
“ガムを噛んだ後に残る部分”のことを『ガムベース』と言いますがこの『酢酸ビニール樹脂』によって、『ガム』独特のあの噛んだ時の感触が作られています。
天然のチクル
『ガム』が日本でも広まるようになった頃、『ガム』の本場のアメリカでは、天然の『チクル』が使われていました。
そこでお菓子メーカーの『ロッテ』では、1948年(昭和23年)の創業当初から、天然の『チクル』の素晴らしさに注目しました。
1954年、国産で初めて天然の『チクル』を使ったガムを発売
当時は、天然の『チクル』の輸入が規制されていましたが、その後の貿易の自由化によって、輸入出来るようになりました。
そして1954年(昭和29年)に、国産で初めて天然の『チクル』を使用した『ハーブミント』や『スペアミント』のガムを発売して話題となりました。
それに続いて、超ロングセラー商品でもある『グリーンガム』や『クールミントガム』を発売したところ、こちらも大変な話題となりました。
(2018年5月30日放送分より)
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