6/7 FM93 AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!①
G7サミット開幕~安倍総理は北朝鮮問題で結束を訴える
7:00~ガチンコ ニュース UP!:コメンテーター高橋和夫(国際政治学者)
関税についての紛糾はトランプ大統領にも同盟国にもメリットのある予定調和のパフォーマンス
G7サミット(先進7カ国首脳会議)が現地時間の8、9日両日、カナダ東部のシャルルボワで開かれる。安倍総理は昨日、政府専用機で羽田空港を発ったが、先ほどアメリカワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着したと一報が入った。北朝鮮の完全かつ検証可能、不可逆的な非核化(CVID)に向け、国連安全保障理事会による制裁決議の厳格な履行を呼びかける方針。
飯田)財務大臣会合の方では、鉄鋼とかアルミニウムの関税について紛糾して、『アメリカ対他国』みたいになったそうですが。
高橋)そうですね。アメリカの同盟国なのに、「安全保障を理由に同盟国製品に関税をかけるとはどういう意味だ!」と思いますよね。
ただ、トランプさんとしてはあれで叩かれるのはいいのです。それがニュースになれば、トランプさんに投票する人は「お、トランプさん頑張ってるな。しっかり欧州や日本ともケンカしてくれて、俺たちの仕事も守ってくれる」となる。だから、叩かれるほど、トランプさんにはいい。そして、ある意味でトランプさんに文句を言ってもアメリカの政策は変わらない。でも、ヨーロッパにしてもカナダにしても、「超大国のアメリカに文句をつけている指導者」はカッコいい。つまり、お互いプロレスみたいなもので、大きなジェスチャーで殴り合うフリをしている。立場が違うのだから、解決する問題じゃない。言い合えばいい。本気にしなければいいわけです。
落としどころとしては、「アメリカの貿易赤字も減っていますから、自由貿易の原則を堅持しつつ、公正な貿易にも留意しましょう」と、ワケの分からない文書を作るのが、外交官の専門ですから。それなりの文書を作ってくれると思います。安倍総理が現地でウケるにはスピーチにフランス語を
高橋)私が期待したいのは、カナダのケベックはフランス語圏だから、安倍さんが少しでもフランス語を喋れば、スゴくウケると思うのですけどね。誰も日本人がフランス語を喋るとは予想していませんから。以前、ド・ゴール大統領が話して問題になりましたが、あそこでフランス人がフランス語を話すと、「ケベック分離主義を支援しているのか!」となる。でも、日本人が下手なフランス語を喋っても、誰もそんなこと思わないし、「お、アベは気が回るな。アベの補佐官は誰だろう。誰が知恵を付けているのだろうか」と書いてくれる。だから、安倍さんにはウソでも「メルシー・ボークー(大変ありがとう)」くらい言えるといいなと思います。
飯田)なるほど。スピーチライターの人は、そういう要素をけっこう盛り込みますよね。
高橋)安倍さんのスピーチは、いまのアメリカ流です。現場に来ている人を褒め称え、「この人ですよ!」みたいな泣かせるスピーチを書きますから。もしかしたら、それくらいの気配りはしているかもしれない。問題は、安倍さんのフランス語ですね(笑)。
飯田)これを誰が振り付けるのか、と。これは共同会見にも注目しないといけませんね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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