女性中心の親EU派内閣でスペインは変われるのか

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6/8  FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!③

スペインの新内閣で女性が6割を超える
7:19~お早う! ニュースネットワークその2:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)

スペインで政権交代、17人のうち11人が女性閣僚

スペインのサンチェス首相が閣僚名簿を発表した。首相を除く17人のうち11人が女性閣僚という異例の人事で、外相には元欧州議会議長を起用するなど親EUを全面に出すような布陣になる。

飯田)スペインはラホイ首相という右派の首相だったのですがこれが倒れて、今度は中道のやや左派の政権になったのですが、こちらは女性の閣僚が6割を超えるということです。

宮家)女性の進出としては北欧が最も伝統もあるし、半分くらい女性の閣僚というのは珍しくない。でもヨーロッパでも南部のスペインというと保守的ではないけれども女性の進出は遅れていたので凄いですね。こうやって実績を重ねていく以外に方法はないですから。日本もこういう時代がきたらいいなと思いますよね。

飯田)EU議会の委員長も務めた親EU派の方が外相に任命されるなど、親EU派で固めたということだそうです。

宮家)しかしヨーロッパで起きていることは、EUに対する懐疑論や反対論に根強いものがありますし、今回はスペインでこういう形で政権が代わりましたが、このままEUで一直線ということはないと思うのです。特にユーロが導入されてあまりうまくいっていないから、国内でいろいろな矛盾が出てくれば懐疑論がまた出てくる可能性は十分にある。今回6割超えたというのは英断だと思いますが、これが本当に定着するのかというとまだ先の話じゃないかなという気がします。

飯田)イタリアでは内閣が一応成立しましたけれども、EUにもユーロにも懐疑的です。

宮家)イタリアもひと昔前までは日本と同じように毎年総理を代えていたのですが、それが少し安定したかなと思ったらまた戻ってきましたよね。スペインが上手くいっているからといって、地中海沿岸の地域というのは北のヨーロッパとは違う文化や環境を持っていますから、期待を高めすぎないで冷めて見ているべきと思います。

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