日本に現存する最古の『握り鋏』は北条政子の化粧道具
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最初に誕生したハサミは『U字型』の、いわゆる『握り鋏』ですが、いつの時代からか、後から誕生した『X字型のハサミ』が主流となりました。それに対して『握り鋏』は、ほぼ日本でだけ使われるようになったそうです。そんな経緯もあって『U字型の握り鋏』は『和鋏』とも呼ばれるようになりました。
日本に現存する最古の『握り鋏』は鎌倉時代に、北条政子が化粧道具として使っていたものだそうです。
『握り鋏』は明治時代になるまで、主に使われていましたが、江戸時代になると『生け花』に欠かせない道具として、『X字型の花鋏』も使われるようになったそうです。
世界に目を向けますと、文房具としてのハサミが登場したのは19世紀の終わり頃、フィンランドの企業『フィスカース(Fiskars)社』によって作られたといわれています。『フィスカース社』は1649年に創業され、フィンランドでは最古の企業です。1967年、”ハサミ=金属製”が当たり前だった時代に、『フィスカース社』は持ち手の部分(ハンドル)に樹脂を使って、軽やかで使いやすいハサミを開発しました。
“オレンジ色のハンドル”は『フィスカース社』のハサミのトレードマークで、世界中で愛されています。そんなところから『フィスカース社』は、ハサミの世界ではNO.1のブランドになっています。
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