『子供』と『子ども』をめぐる論争と“交ぜ書き”の現状
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『子供』と『子ども』が存在するワケ
『供』は当て字
『子ども』という言葉の表記です。『子ども』もあれば、全て漢字の表記の『子供』があります。
そもそも『こども』という言葉は、“人間や動物の親から生まれたもの”を表す『こ』に”複数”を表す言葉『ども』が付いたものです。
昔は『こども』という漢字がいくつもあったそうですが、明治時代以降は、現在の漢字の『子供』に統一されました。
この『子供』の『供』という字ですが、いわゆる“当て字”で特別な意味を持たないそうです。
『差別的な印象を与える』の声で『子ども』に
ところが『供』という漢字が『お供え物』や『大人のお供』などを連想させて、差別的な印象を与える……という声もあったそうです。
そのため文部科学省では、公文書で使う場合は『子』が漢字で、『ども』はひらがなの『子ども』を使うようになったそうです。
2013年に漢字の『子供』に統一
そんな中、2013年。文部科学省はそれまでの表記『子ども』を、全て漢字の『子供』に統一したそうです。
その理由ですが、全部漢字で表記しても否定的や、ネガティブな意味はない! と判断したからだそうです。
元々、漢字だった部分をひらがなにする“交ぜ書き”に対して日本語の使い方としては正しくない! と指摘されているそうです。
その理由として、文脈によっては読みにくかったり、その言葉の意味が分かりづらくなるから……だそうです。
その反面、“交ぜ書き”の『子ども』の方が、見た目に温かく感じる……とか、『供』という漢字に差別的なものを感じる・・・といった理由で“交ぜ書き”の『子ども』の表記が使われているのが現状だそうです。
(2018/3/1放送分より)
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