年間5万ケース出荷する「寅ちゃん葱」では雑草は抜かない!?

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ねぎびとカンパニー

ねぎびとカンパニーオフィシャルサイトより

年間5万ケースの葱を出荷するねぎびとカンパニー株式会社代表取締役・清水寅が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。「初代葱師」と自らを呼ぶ清水。葱を育てるなかでの、独特な雑草の処理の仕方を語った。

黒木)清水さんのところの葱は4月から6月くらいまでに植えたものが8月に穫れるということですが、ハウスから出した苗はどのようにして育てるのですか?

清水)これが一番難しいのですが、雑草が生えるじゃないですか。葱の農家というのは雑草との戦いなんです。畑の広さは東京ドーム10個分くらいあるので、どうやって手入れするか。雑草を抜くとね、葱の根っこと絡んでるので、傷ついちゃうんです。傷つけられると抵抗力が弱まるので、僕らはその雑草がほんのちょっとでたくらいのときに、土を少しかぶせます。すると雑草は死んでしまう。僕らは雑草を抜かないのですよ。

黒木)ええ?

清水)葱師なので(笑)。

黒木)そうすると雑草は死んでしまうの? じゃあ薬要らず。

清水)いらないです。

黒木)それは健康にいい葱が育ちますね。

清水)この技術がやはり葱師なのです。日本中から見に来ますね。どうやっているのですかって。

黒木)普通雑草引き抜きますよね。

清水)雑草の種が、発芽しなければ取らなくて良いわけです。雑草の種が発芽しないようにするためには、土の中を乾燥させてればいいんですね。だからもうこのぐらいが勝負です。ちょっと出たくらいまで。

黒木)ちょっとというのも5mmから1cmくらい。

清水)その時が勝負です。きたきたきたきた今だ!! 行くぞ! って言って皆で。68カ所を順番決めてやります。

清水寅/ねぎびとカンパニー株式会社代表取締役

1980年長崎県生まれ。
長崎に支店のあった金融会社に入社後、東京本社に呼ばれ、関連会社の社長を歴任。27歳のときにはゴルフ場・ホテルなど7社の社長を務めた。
2011年、親戚から農業の話を聴き、妻の実家のある山形県天童市に移住し農業をはじめる。
2014年、自ら“初代葱師”を名乗り、「ねぎびとカンパニー株式会社」を設立。
それまで農業経験は皆無だったが、「3年で日本一」という目標のもと、日々の努力で経験を積み、新規就農2年目にネギの栽培面積が新規就農者最短として日本一となった。また2015年には糖度19.5度、2017年には糖度21.6度の葱を創りあげ、ネギの出荷量は年間5万ケースを超える。
現在は「真の葱」「寅ちゃんねぎ」「恋するかぼちゃ」「キスよりあまいほうれん草」などブランド野菜を数々栽培。日本の農業に一石を投じている。

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