メロンの歴史2 マスクメロンの現在に至るまで

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メロンにはたくさんの品種があります。
分け方として、皮の表面に網目の模様がある『ネット系』と、網目の模様がない『ノーネット系』があります。
また果肉の色によって、『赤(オレンジ)系』、『青系』、『白系』に分けられます。

『ネット系』のメロンにある網目ですが、果実が出来たばかりの頃はまだ網目はなくて、ツルツルの状態だそうです。
この状態で成長が続いていきますが、ある程度の期間が過ぎると果実の成長のスピードに、表面の皮の部分が追いつけなくなって、ひび割れが生じるそうです。
そのひび割れをふさごうとして、染み出した果汁が固まって層が出来て、それが何度も繰り返されていくうちに、最終的にネットで覆われたような、網目の模様になるそうです。

『ネット系』のメロンの代表が『アールスメロン』です。
果肉の色は『緑色』です。
明治時代後半、この『アールスメロン』の種をヨーロッパから取り寄せて栽培したのが、日本のメロン作りの始まりといわれています。

この『アールスメロン』の中でも温室栽培された、香りも甘味も強いメロンは『マスクメロン』と呼ばれています。
この『マスク』は“仮面”の意味の『MASK』ではなく、『MUSK・麝香(じゃこう)』のことです。
麝香とは『ジャコウジカ』という鹿の仲間のオスから出される物質です。
以前はよく、香水の香りの成分として使われていました。
『アールスメロン』の香りが麝香の香りのように素晴らしいということから、『マスクメロン』という名前が付きました。

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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