『気化熱』や『凝縮熱』を利用したエアコンの仕組みを解説!
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ニッポン放送のラジオ番組『鈴木杏樹のいってらっしゃい』では、『気化熱』や『凝縮熱』とは何かということや、エアコンの仕組みについて紹介しました。
『気化熱』や『凝縮熱』を利用したエアコンの仕組み
熱を運び出す『冷媒』
空気中には『熱』が含まれています。部屋の中の熱が多いと、その部屋は暑くなります。
逆に空気中の熱が少なくなると、涼しくなります。
そこでエアコンは部屋の空気から熱だけを外に追い出して、部屋を涼しくしています。
その方法ですが、エアコンは部屋の中にある『室内機』と、部屋の外にある『室外機』の2つで1つのセットになっています。
『室内機』と『室外機』は、パイプで1つに繋がっていて、このパイプで部屋の空気中の熱を外に運んでいます。
この熱を運び出す働きをしているのが、『冷媒』という物質です。
この『冷媒』によって、冷房の時には部屋の熱を外に、暖房の時には外の熱を部屋に移動させることが出来ます。
『気化熱』と『凝縮熱』とは
水のような液体が蒸発すると、気体になりますが、その時、熱が必要なため、周囲から熱を吸収します。
この熱のことを『気化熱』といいます。
夏に打ち水をすると涼しくなりますが、これは打ち水をすることで、地面から気化熱が奪われていくためです。
また注射の時、アルコールを含ませた綿で腕を拭くとヒヤッとしますが、これも液体のアルコールが蒸発する時に、身体から気化熱を奪っているからです。
エアコンの冷房は、こうした気化熱の原理を利用しています。
逆に気体が液体になる時、周囲に熱を放出しますが、この熱のことを『凝縮熱』といいます。
エアコンの暖房は、この『凝縮熱』の原理を利用しています。
(「スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい」 より)