エアコン誕生のキッカケは『印刷会社』
遥か昔から“暑さをどう和らげるか?”というのは大きな課題で、様々な方法を試していました。日本でも真冬に手に入れた自然の氷を保管して、夏に使っていた・・・という記録が残されています。
エアコンの発明者、ウィリス・キャリア
1902年に湿気を取り除く装置を開発
その後、近代になると“冷たい空気を人工的に作る”ための研究が進められました。
そんな中、1902年、アメリカの26歳の若きエンジニア、ウィリス・キャリアさんはニューヨークの印刷会社から依頼を受けました。
その内容は“夏になると蒸し暑さで、インクがにじんだりなど影響が出るので、何とかして欲しい”というものでした。
そこでキャリアさんは、印刷室の中の湿気を取り除く装置を開発しました。
その後、エアコンと同じ原理の装置を開発
その装置は、印刷機の横に置かれて使われていましたが、何故かランチタイムといった休憩時間になると、従業員の方々が、その装置のそばに集まるようになりました。
その理由ですが、印刷室の中は湿気と一緒に熱も取り除かれて、涼しくなっていたからです。
そこでキャリアさんは新たに“室内の湿度と温度をコントロール出来る装置”を開発しました。
この装置の仕組みは“電気の力で温度と湿度を調整した空気を送り出す”というものですが、これは現在のエアコンと原理的に同じだそうです。
そんなところから、キャリアさんは“エアコンの発明者”と言われています。
このキャリアさんが作られた会社が、アメリカの企業で空調機器では世界有数のシェアを誇る『キヤリア』です。
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