北海道地震~災害時に絶対してはいけないこと

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月13日放送)国際政治学者の高橋和夫が出演。北海道地震でのボランティアの在り方や災害発生時の注意点について解説した。

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登校する中学生ら。奥には陥没した道路が見える=2018年10日午前8時04分、札幌市清田区 写真提供:産経新聞社

北海道地震から1週間~避難生活なお1,592人

北海道で発生した最大震度7の地震から今日で1週間。死者は厚真町など5つの市町で41人。避難者は8つの市町で1,592人となっている。

飯田)地震直後に道内ほぼ全域が停電する「ブラックアウト」に陥りました。今朝の新聞はそのプロセスについての検証もかなり書かれています。
土砂崩れで多くの方が亡くなったのも被害を大きくした1つの要因とも言われています。

高橋)悲劇は悲劇ですが、自衛隊や警察、各種ボランティアの皆さんが頑張って下さり、頭が下がる思いです。これまでの経験からするとみんなが押し寄せて「人助けしたい!」となるけれど、それをどうコーディネートするかがいちばん大変なのです。
ですが、東北の経験も含めて、かなり良くなっています。暗い話題は多いですが、そういうところに明るいものを見たいです。

雨が降る前に土砂の撤去を

飯田)被災地に取材に行きました。発災後すぐに救援の体制ができていたり、配る食料も昔は乾パンなどでしたが、豚汁やカレー、お肉など。ホットミールと呼ばれている温かい食事も出ています。1つずつ、学んでいるところはあるのかな、と思いました。

高橋)残念ながら、経験する場面が何度もありましたからね。

飯田)「震災から72時間以内に、要救助者を発見し、助け出す」という部分について。行方不明者全員ではありませんでしたが、ほぼ全員に近い方々を72時間以内に発見できました。ただし、そこに生存者はいなかったようです。残念でならないですね。
ここから先は、進化した機材を使うですとか、そういうことになってくるのでしょうか?

高橋)「土砂ダム」と言いますか、川に崩れた山からの土砂などが入ってしまい、埋まっています。それを早く除去しなければ、次の雨のときに大変ですね。

飯田)幸いにも、あまりまとまった雨は被災地では降っていません。しかし、この先に秋雨前線が来るとその心配がありますよね。

高橋)北海道ですから、寒さもだんだん押し寄せます。厳しい状況はこれからも続くでしょう。我々の方も支援の心を忘れたくないですね。

飯田)ニッポン放送でも募金を募っております。ぜひ、ご協力をいただければと思います。

北海道胆振東部地震 義援金のお知らせ

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災害時におけるあいまいな情報や噂の危険性

飯田)西東京市のクサクサさんからメールです。「職場の先輩が北海道地震前日から北海道に行っていました。帰って話を聞くと、『震源から400キロほど離れた場所に泊まっていて、寝ていたら少し揺れた。そのまま起きたら停電になっていた。停電の理由が分からず、スマホの充電も切れていて、情報が得られなかった。幸い宿泊先のホテルと同系列のホテルが近くにあり、そこは自家発電可能だったため、そこに移動してスマホを充電して、初めて何が起きたのか分かった。普段の生活は幸せだな』と語っていました。東日本大震災のときも思いましたが、本当にその通りですよね」といただいています。被害がなくても、停電でこれだけ不自由になってしまうことに改めて気づかされる今回の地震でしたね。

高橋)私は中国の四川大地震のとき、偶然そこにいました。中国語がよく分からなくて、情報がありませんでした。いろいろな噂が流れてきて、「水がなくなる!」となって、みんなが水を買いに走り、水がなくなってしまいました。いちばん怖いのは噂に引きずり回されるということです。こうした災害時には、やはり情報が必要ですね。

飯田)「ガソリンがなくなる!」とガソリンスタンドが大行列になっていました。しかし、よく考えると2週間分の備蓄はあった。物流は一時止まりましたが、「2、3日で戻る」というのが情報として広まっていなかった。オイルショックのようなことが起こってしまうのだなと実感しました。

高橋)普段から「こういうことだ」と知らせておかないと、起こってしまいますよね。

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