関西空港の復旧が急がれた2つの理由と解決しなければいけない問題点

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月17日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。関西空港が早期復旧した要因である2つの理由について解説した。

台風21号 運行再開を待つ、関西空港第1ターミナル 提供産経新聞

 

関西空港の破損した鉄道~前倒しで明日から運行再開

台風21号の影響でタンカーが衝突して破損した関西空港と対岸を結ぶ連絡橋。そこを走る鉄道について、JR西日本と南海電鉄は明日18日の始発から平常ダイヤで運行再開させることを明らかにした。当初は21日に再開する予定だったが、復旧工事が早く進み、計画が前倒しになった。交通網が回復すれば利用客も戻ってくると、大きな追い風が期待されている。

飯田)イカリは下ろしていたけれど、台風による強風で流されてしまい、タンカーは連絡橋に衝突しました。衝撃で橋桁がズレてしまっていたため、修復に時間がかかると思っていましたが、早かったですね。当初10月初旬と言われていたのが、今月21日、18日と、どんどん復旧が前倒しになってきました。

理由その1~外国人旅行客への悪影響を危惧した官邸と大阪府が強くプレッシャーをかけたから

須田)さて、「これを喜んでいいか?」ですが、大前提としてなぜこれだけスピードアップされたのか。それには理由があるのです。
いちばん大きな理由としては、まず関西空港は民間企業である関西エアポートが運営していますよね。関西エアポートとしてはもう少しじっくり、安全性確保をしつつ再開する予定でしたが、官邸が、特に菅官房長官が「早期復旧させろ!」と相当強くプレッシャーをかけたのです。つまり、官邸の意向があったのです。
2つ目の理由は、大阪府の松井知事も早期復旧に対して相当強く注文したと聞いています。

飯田)地元が「早くやれ」と言うのは分かりますが、官邸も含めてですか。理由は何ですか?

須田)おそらく大阪府の理由とも一致するでしょうけど、日本政府としては観光立国ということで、「現在は3,000万人の訪日外国人旅行客(インバウンド)を、4,000万人台に持っていく」という大きな目標を掲げていますよね。その大きな起爆剤となっているのが関西空港なのです。
現在の大阪は本当に外国人観光客が多い場所です。ゴールデンルートと呼ばれている東京と新大阪の両都市の、1つの出入口が機能不全に陥ってしまうと、日本全体に影響が及んできてしまう。その危機感です。

理由その2~G20や万博など国際的イベントの玄関口となる予定だから

須田)そして、来年2019年には、大阪でG20が開催する予定なのです。他にも、まだ未確定事項ですが、大阪ではIR(統合リゾート施設)の開設や大阪万博の誘致にも全力で取り組んでいます。それらに影響を及ぼしかねない、という思惑もあったのだと思います。

飯田)それらの国際的イベントは、みんな玄関口は関西国際空港になるわけですね。

須田)すると、「空港が機能不全に陥ったリスクを抱えているのに、そんなイベントができるのか、というところにもつながりかねない」と言われたのではないかな?

それと、関西空港は海上空港だけに、開港以来リスクが2つ言われていました。1つは地盤沈下です。実際、波をかぶって機能不全に陥りました。もう1つは、連絡橋が1つしかない。「そこが機能不全に陥ったらどうなってしまうのか」と指摘されてきたのです。その抜本的な問題解決をやらない限り、全面復旧したからと喜んでいいとは思えません。

飯田)これで「バンザイ!」で済ませてはいけないのですね。船がどこまで使えるかについても、今回どこまでやれたのか、まだまだでしたからね。

 

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