国民民主党・玉木雄一郎が安倍総理に望むこと 

By -  公開:  更新:

ニッポン放送「鈴木哲夫のOK! Cozy up!」(2月21日放送)に国民民主党代表の玉木雄一郎が出演。連続在職日数が歴代2位となった安倍総理について解説した。

安倍総理の連続在職日数が歴代2位に

安倍総理は20日、2012年12月に政権に返り咲いてからの連続在職日数が2,248日となりました。これにより吉田茂元首相の第2次から第5次内閣と並ぶ、歴代2位となっています。

鈴木)吉田茂内閣と日数は同じかもしれませんが、中身や時代も全然違います。安倍政権のこれまでを見て来てどのように思われますか?

玉木)これは古今東西あるのですが、典型的な長期政権の、権力の緩みと歪みと驕りが出ている気がします。特に今回の統計の問題ですけれども、まさに吉田首相が、かつて『回想十年』という本を書かれて、「日本国政府というのは戦時中から故意に、また無意識に好都合な数字だけを発表し続ける癖がある」ということを、自戒を込めて言っています。同じようなことが起きているのではないかと思います。故意に、または無意識に好都合な数字を発表する癖が、日本国政府というよりも権力にあるのですね。
国民の皆さんは政府が発表している好景気とか、戦後最長の景気回復ということは本当に実感しているのかなと、そういうことをむしろ想像力を働かせることが安倍総理には求められているのではないでしょうか。

ポスト2020年~大変な時代が来る

鈴木)僕が主張しているのがポスト2020年。オリンピックの後です。オリンピックまではお祭りだから何とかなるけれど、その後で大変な時代が来る。ここへ向けて、安倍総理は自分の総仕上げかもしれないけれど、同時に次の世代に何をするかつなぐか、世代交代も含めて、ここが大仕事だと思うのだけれど、そこが見えない。そこはどうでしょう?

玉木)そうですね。2020年度は大変な年になると思います。特に、私は財政をやって来たので、いちばん心配しているのが社会保障です。具体的に言えば年金・医療・介護です。2022年くらいから高齢化の圧力がぐっと高まるのです。逆に言えば、それまでこれから2019、2020、2021年は少し弱まります。1945年に終戦したので、その前くらいは人も死んだり子供も生まれませんでしたが、1946年、戦争が終わった次の年から子供が大きく増える。安倍総理がやっている最後の頃くらいは、何もしなくても財政がよくなったように見えたり、景気が良くなったかのように見えたりするのです。その先がものすごい崖なのです。だから、責任のある政治をするなら、「いまだけ、金だけ、自分だけ」ということではなく、次の世代も考えた政治に取り組んでいただきたいし、野党として協力できることはしたいと思います。ただ、そういう長期の視点が見えないのが残念です。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組HP

忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。

Page top