ドミノ倒し200万個世界記録挑戦で、人生の働く意味を知る
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「上原隆 はたらくラジオ」(2月18日放送)では、上原隆が「働く」ことについて考えるきっかけとなったエピソードを語った。
「働く」を語る上で欠かせないエピソードとは?
最初にレコード会社に入社した上原。その後、上原は当時、テレビ番組で募集した「ドミノ倒し200万個の世界記録に挑戦!」という企画に参加した。
2月中旬から1ヵ月間、青森県でマイナス6℃の体育館のなか、ひたすらドミノを立て続けるという日々を過ごした。番組のオーディションで選ばれたメンバーは、性格も家庭環境も、それまでの人生の背景もバラバラ。そんな個性あふれる人たちが集まると、喧嘩は日常茶飯事、リゾート恋愛のような恋愛が生まれたり、脱走者が出たり、それはそれはいろいろなことがあった。そのときの経験から学んだことが、その後の人生においてかけがえのないものだった。
上原)1個1個のドミノを立てていくなかで、ときに倒してしまうことがあります。最初は倒してしまっても数が少ないのでリカバリーできますが、1週間、2週間と立てて行くと、目の前の1個の並べ方を失敗してしまうことで、100個どころか何千個ものドミノが音を立てて倒れて行くわけです。これが1日に何度も起きることがありました。
不思議なことに、ドミノが倒れる音が聞こえると、連鎖反応のように他の人もなかなかドミノが置けなくなってしまいます。やはり、無心で取り組むのは素晴らしいことで、無心のときは倒さないのに、誰かが倒す音や悲鳴が聞こえた瞬間に一斉にメンタルが高揚してしまうのです。そのような葛藤の連続のなかで、チームが徐々にバラバラになって行きました。
僕はリーダーだったので、チームをまとめるためにメンバー全員が胸の内で何を思っているのかを1人ずつ聞いて行き、最終的に全員で話し合いました。すると、全員がドミノ世界記録挑戦に際し、「自分を変えたい!」と思って参加しているという共通点が見つかったのです。その瞬間、チームとしての目的が決まりました。
「ドミノを倒したぐらいで喧嘩をしている場合でない。世界記録を達成して全員で嬉し涙を流そう!」
みんなの目的が1つにまとまってからはチームが一致団結し、本番を迎えるまで全員ほぼ徹夜状態でドミノを立て続けました。
ドミノを立てるのはすごく単純な作業です。1個1個のコマを並べる際、そこには特に何の意味もなく、ときには「いったい何をやっているのだろう」と思いながら何時間も、そして何日も立て続けるわけです。しかし、それが何千個にもつながって来ると、大きな絵ができていることに気づかされます。自分が大切に立てて来た1個1個のドミノのコマが意味を持ち始め、最終的には大きなメッセージを生み出すことになるのです。
これと人生って、結構似ていると思っています。1日1日はあまり大したことのない日々に見えるかもしれませんが、その1日1日を大切に前に向かって過ごして行くことで、何年か経ったときにそれは大きく花開く日を迎えるかもしれません。同時に、自分の強みや人生の方向性が見えて来ることにつながると思うのです。
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