米民主党が討論会でFOX排除~ココが日本とは違うアメリカの放送局

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月8日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。米民主党が、来年の大統領選での民主党候補者討論会からFOXニュースを排除する方針を明らかしたことについて解説した。

ケネディー対ニクソン大統領選挙討論会(1960年)(アメリカ合衆国大統領選挙討論会 - Wikipediaより)

大統領選の民主党候補者討論会からFOXニュースを排除

アメリカ民主党の全国委員会のペレス委員長は6日、来年の大統領選で民主党候補者の討論会を行うテレビ局から保守系のFOXニュースを排除する方針を明らかにした。FOXを巡っては前回の大統領選の討論会で質問内容をトランプ大統領に事前に教えていた疑惑が報じられているため、ペレス氏は公平中立的な討論は期待できないと判断したと説明している。

飯田)FOXは21世紀フォックスが1996年に設立したメディアで、保守的で共和党よりの報道で知られています。全米最大規模の視聴者に候補者が主張を伝える重要な機会になると声明を出し、再考を求めたということです。

宮家)日本では有り得ない放送局です。日本の場合は放送法があるから、政治的中立ということが最低限求められています。だけどアメリカにはそれがない。超保守でも番組を作れるわけです。実際に90年代以降、冷戦が終わるとアメリカの世論も徐々に徐々に保守的になってくる。そうすると視聴者がいるわけですから、十分ビジネスになるわけです。

去年、アメリカに行ったときにも、ホテルに着いたらまず、テレビを見るわけです。まず、FOXニュースを5分観てから、CNNを5分観て、またFOXニュースに戻して、またCNN観る。そんな感じで順番にモニターしているわけです。そうすると、同じ国のテレビ放送とは思えないくらい両者の言っていることが違う。その日はFOXニュースでは、ディープ・ステートを取り上げていました。見えないところにある国家というか、影の政府が世の中にはあるのだと。典型的な陰謀論ですよ。リベラルの変な連中が連邦政府のなかに入って来て官僚組織の中、国務省の中にもいて、米国を牛耳っている。「トランプさんはそれをやっつけようと思って出てきたんだ」と言わんばかりのことを、トランプさん自身が言っていることを、そのままFOXニュースで報じているわけです。普通の全国放送のテレビ局が「ディープ・ステートが存在する」って言うなんて信じられませんが、それが実際にFOXではやっている。ところがその5分後にCNNを観ると、ディープ・ステートのディの字も言わない。

でも、最近つくづく思ったことは、状況に慣れてきたせいか、私でもFOXニュースの方が正しいのではないかと思うようになって来たのですよ。CNNがあまりにもトランプさんの批判が強過ぎて閉口するのです。全編そうです。だからね、今米国にはまともなジャーナリズムがなくなってしまったのかと、そこまで言ったら言い過ぎですが、両極化が進んでしまっている。本当にこれでいいのかという感じはしないでもないですね。

飯田)米朝の首脳会談の2回目が行われたときに、CNNを観てみたらマイケル・コーエンさんの議会証言の特番を組んで、コメンテーターずらりでやっていて、「あれ?」と思いました。

宮家)あのとき米国ではマイケル・コーエンの証言が最大のニュースだったわけです。トランプさんがベトナム行っているときに、わざわざ公聴会を開いたのですから。その意味では民主党側の作戦勝ちなのですが。CNNだったら、当然トップニュースでしょうね。でも、FOXニュースだったら、おそらく全く違ったニュースをトップで報じたと思いますよ。

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