ロ朝首脳会談~金正恩氏がプーチン氏に会う本当の理由
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月17日放送)に自由民主党参議院議員の青山繁晴が出演。ロ朝首脳会談の本当の目的について解説した。
ロ朝首脳会談が開催の可能性
ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩委員長が、来週にも初会談を行う可能性が高まっていると一部報じている。実現すれば苦しい立場にある北朝鮮をロシアが後押しすることになりそうである。
飯田)ロシアに行くことになるのか。他に頼るところがないということですか?
スペインの北朝鮮大使館襲撃とアメリカの関わり、そして安倍総理の訪米
青山)そうです。中国、アメリカ双方に北朝鮮が、と言うより金正恩委員長が本格的に冷たくされ始めている。スペインにある北朝鮮の大使館が「自由朝鮮」なるグループに襲われて、USBからパソコンから、何もかもごっそり持って行かれた。しかもヨーロッパで闇社会を活用して北朝鮮が資金稼ぎをしていますが、そういうものも全部奪われている。自由朝鮮という小さなグループだけでそんなことができるわけがない。背後にアメリカが関与しているのではないかというのが、裏舞台では世界の最大関心事です。それは安倍総理の今月末の訪米も関係あります。発表はされないと思いますが、僕の責任で断言しました。
そして、その後の菅官房長官の異例の訪米。官房長官というものは留守を預かるのが仕事ですが、あえてそうするのは安倍人事の妙です。拉致問題対策本部がなかなか機能できない。それは外務省が拉致問題対策本部をまとめているからで、日本から外務省が出て来ると北朝鮮も外交部を通じさせざるを得ない。北朝鮮の外交部外務省は拉致事件のことを何も知らないのですよ。だから交渉にならないのですね。それを、拉致問題対策本部をバラバラにすると言うとえらいことになるので、菅さんを拉致問題担当大臣にして、一気に裏交渉をやれる立場に押し上げたわけです。そういう立場で本当は訪米されて、北朝鮮超強硬派のペンス副大統領と話すことは全部つながっているのですよね。
金正恩委員長がプーチン大統領に会う本当の目的
青山)このことを北朝鮮は正確に把握していると思われますから、とりあえずプーチン大統領しか話す相手がいないということです。プーチンさんは会ってくれると思いますが、いま、リビアという問題がプーチンさんにはあります。急に話が飛ぶようですが、リビアという地中海に面した。
飯田)北アフリカの。
青山)はい。そのいわば反乱軍と言うか、軍勢が首都トリポリを目指して進軍していますが、中身がロシアと関わりのある傭兵なのです。
飯田)そうなのですか。
青山)攻めている勢力のリーダーは、ロシア、特にプーチン大統領と非常に関係が深い人です。
飯田)何か降って湧いたようにあそこで紛争が始まった、というニュースとして出ていますが。
青山)頭に地中海の絵を浮かべて貰うと、僕たちがいちばん馴染んでいるのはコート・ダジュールというフランス側。それからリビア、エジプトという南側。プラス東側。地中海西側は開けていますから、東側はイスラエルが良く知られていますが、その上に大きなシリアがある。シリアは実質、ロシアの影響下に入っています。その並びのトルコも実はロシアと関係を深めている。もともとエジプトはロシアと関係深い。と言うことは地中海の東岸、南岸をロシアが大規模に押さえつつあります。プーチンさんの最大関心事はこちらなのですよ。そうするとクリミア半島を押さえたり、ウクライナ東部を押さえたことの意味も深まります。正直、北朝鮮に関与できる余裕はないと思いますね。
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