世界最古の地図?『ヴァル・カモニカの岩絵群』とは
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イタリア北部に『ヴァル・カモニカ』という渓谷があります。この『ヴァル・カモニカ』の岩壁には、紀元前1500年頃の集落や農作地が描かれている…と言われています。
これが“世界最古の地図”ではないか? と言われ、『ヴァル・カモニカの岩絵群』の名前で世界文化遺産に登録されています。
“世界最古の世界地図”は、紀元前600年頃、バビロニア(現在のイラク南部)で作られたもので、粘土板に描かれています。円と直線を組み合せたもので、首都バビロンを中心とする円形の陸地が、海に取り囲まれています。
その後、紀元前5世紀頃、古代ギリシャの哲学者・アナクシマンドロスがバビロニアの地図を参考に、海と陸がハッキリと描かれた詳しい地図を作りました。地中海や黒海、ナイル川などによって仕切られた3つの大陸があって、その外側を海が取り囲むように描かれています。
その後、紀元前4世紀、このアナクシマンドロスの地図を参考にして、さらに詳しい地図が作られました。
作ったのは、ギリシャの歴史家で神話学者のヘカタイオスで、ヨーロッパやアジア、アフリカ大陸を海が丸く囲んでいます。
さらに、現在のイタリア半島のような長靴の形をした半島が描かれています。この時代、既に地中海を中心にそれだけ詳しい地図が作られていたことになります。
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