かんぽ保険~現場社員から告発された不適切営業の手口

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月11日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。かんぽ保険による不適切営業とノルマの実態について解説した。

かんぽ保険~現場社員から告発された不適切営業の手口

保険の不適切販売問題を受け再発防止策を説明するかんぽ生命保険の植平光彦社長(右)と日本郵便の横山邦男社長=2019年7月10日、東京都千代田区 写真提供:時事通信

かんぽ保険~顧客に不利益となる保険契約9万件以上判明

 

植平かんぽ生命保険社長)契約乗り換え時のお客様への不利益を未然に防ぐための仕組みが十分でなかったこと、お客様本位の考え方が保険募集において徹底できなかったことがあると認識をしております。

 

かんぽ生命保険の植平社長は10日に記者会見し、顧客に対し不利益となる保険契約が9万件以上もあったことがわかった。新旧の契約の保険料を6ヵ月以上故意に二重払いさせていたケースがおよそ2万2000件あったほか、顧客が古い契約を解約してから新しい契約を結ぶまでの間、一時的に無保険状態となったケースなど多数明らかになっている。

新行)また植平社長は、多数の顧客に不利益を生じさせたことを謝罪して、今後は対策本部を設置。第三者委員会も設置して捜査を進める方針です。

鈴木)第三者委員会しかありませんよ。9万件ですよ。保険を変える時期に二重にお金を取るなどということがあった。ものすごいノルマが課せられていて、給与にも契約件数が影響するのでやらざるを得なかった状況になっている。これを徹底して調べる必要があります。

現場の社員から告発された不適切営業の手口

鈴木)10日にトップは謝罪しましたが、この問題が表に出てから、かんぽで働いている現場の社員や郵便局の局長などの現役の人たちから、報道機関に実態を訴えかける告発が多いのですよ。西日本新聞ではそのことを特集していました。現役の郵便局長から新聞社に情報が来て、かんぽの不適切営業話は対岸の火事で、ノルマは郵便局にもあると言っている。年賀状の販売ノルマがあったではないですか。実際の社員の方が手口を告発して来たケースもあります。事前にゆうちょ銀行に貯金している人の預金残高を営業マンが調べて、高齢者の方の自宅を訪問するそうです。そして、「貯蓄が高く、貯金がたくさんあると高齢者施設に入れません。だからこの際、貯金を取り崩して貯金額を少なくしていた方が高齢者施設に入れますよ。その取り崩した分で保険に入りませんか」というような手口で、実際に自分は行ったと白状した勇気ある告発もありました。こういうケースが多くある。一方で、真面目に一生懸命行いたいという人がたくさんいるのも事実です。ですがこのノルマによって、このようなことが恒常化している。これはもはや詐欺ですよ。第三者できっちりと出してもらわないと困ります。

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