「預金」と「貯金」は、お金を預けた場所によって変わる
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『預金』とは、“銀行や信用金庫、信用組合、ネットバンク、労働金庫に預けたお金”のことです。これに対して『貯金』とは、“郵便局(ゆうちょ銀行)や、農業協同組合(JA)、漁業協同組合(JF)に預けたお金”のことです。
どちらもお金を預けることには変わりはないのですが、名前の違いは『銀行預金や郵便貯金が誕生したときの経緯の違い』によるものだそうです。
『郵便貯金』は国の政策として、1875年(明治8年)から始まりました。それまでの日本では、イザというときのためにお金を貯めること、つまり“貯金”という習慣がほとんどありませんでした。そこで政府は『貯金』という習慣を庶民に広めるために、“郵便局にお金を預けること”を勧めました。
そうやって集まったお金を、国の発展に活用するために運用を始めました。当時、郵便貯金をしていたのは農家の方が多かったそうです。
それに対してこの当時、銀行にお金を預けるのは主に都市部の商人や企業でした。こうして銀行に預けられたお金は、大手の企業に“融資”という形で貸し出されて、その利息が銀行の利益となりました。
主に農家の方などがお金を預けていて、集まったお金は“運用”に活用されていたのが『郵便貯金』。主に都市部の商人や企業がお金を預けていて、集まったお金は“融資”に活用されていたのが『銀行預金』。こうした歴史の違いもあるそうです。
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