“保冷剤”が氷やドライアイスに比べて経済的な理由
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保冷剤とは、食品などを低温に保つための薬剤のことです。その薬剤を、小さい袋などの容器に密封したものも保冷剤と言います。保冷剤には『ソフトタイプ』と『ハードタイプ』の2つの種類があります。
保冷剤の主な成分は『水』で、全体の98%を占めています。残りの成分は『ポリマー』という化学製品です。ポリマーのなかでも、吸水性の高い『高吸水性ポリマー』が保冷剤に使われています。
高吸水性ポリマーは、水を吸収して固める性質があります。保冷剤の他にも、紙オムツなどにも使われています。水をそのまま凍らせると氷になりますが、高吸水性ポリマーを加えることでジェル状になって、保冷剤としての機能が生まれます。
他にも保冷剤には、『防腐剤』や『安定剤』が使われています。 防腐剤は、カビや菌の発生を防ぐために使われています。安定剤は、凍らせたときに出っ張ったり、突き出たりしないようにする働きがあります。中身が突き出てしまうと袋を破ってしまう恐れがありますので、そのためにも安定剤が必要だそうです。
保冷剤は冷凍庫で凍らせると、何度でも繰り返して使うことができて、中身も入れ替える必要がないため、ドライアイスや氷よりも経済的で使い勝手も良い…と言われています。
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