合同防災訓練~災害時に対応能力のない建設機材の絶対量

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月2日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。1日に船橋市で行われた9都県市合同防災訓練について解説した。

第40回九都県市合同防災訓練会場に到着した安倍晋三首相(左)=2019年9月1日、千葉県船橋市 写真提供:産経新聞社

合同防災訓練が船橋市で実施

防災の日の1日、首都圏9つの都と県、市が合同防災訓練を行った。千葉県船橋市でマグニチュード7.3の地震、1万9000棟が倒壊、およそ12万人が避難所に避難したという想定で、自治体や警察、消防、自衛隊などおよそ110の機関、約5000人が参加した。

飯田)毎年9都、県、市などで、政令市も含めてやっている防災訓練です。訓練に参加した安倍総理の挨拶をお聞きいただきます。

 

安倍総理)災害に打ち勝つために大切なことは、国民1人1人が自らの命は自らが守るという意識を持ち、防災気象情報を踏まえた、適切な避難行動を心がけるということ。そして、平素からいざというときの備えをしっかりと整えておくということです。政府においても、発生が懸念されている首都直下型地震や南海トラフ地震をはじめ、様々な災害に備え、国民の生命、財産、生活を守るために、今後とも災害対策に万全を期して参ります。

 

飯田)九州の豪雨であるとか、まさに現在進行形でいろいろな災害が起こっているなかです。

【九州北部で大雨】大町町の順天堂病院周辺の住宅街は未だに水が中々引かない状態が続き、鉄工所から流出した油が漂っていた=2019年8月29日午後、佐賀県大町町 写真提供:産経新聞社

防災対策の予算は別枠で国債等を発行してやるべき

須田)ここで言われたのは主に大地震のことなのでしょうけれど、いつ起こってもおかしくないということです。一方で、今回は防災対策に重点を置いて、公共事業費が2割増しになった。概算要求、来年度予算ですね。こういうものは小出しにするのではなく、やるべきことは一気呵成に、しかも首都圏に限定するだけではなくて、全国的にお金を入れてもいいのではないでしょうか。これに関しては、概算要求や予算枠という枠組みのなかで考えるのではなく、別枠で国債等を発行してやるべきではないかなと思います。

飯田)そもそも建設国債という主旨は、長い間インフラを使うのだから、長い時間をかけて償還して行くという赤字国債とは別枠ですものね。

須田)その前提についてはカウントされませんからね。弾力的な発想で、財政再建も確かに必要だけれど、インフラを守るという面では、破壊されてしまっては取返しがつきませんから。その辺りを急いだ方がいいのではないかと思います。

飯田)いろいろなところで指摘されていますが、単年で予算を組んだところで土木建設業の方々も、人をいっぱい雇って設備投資することはできず、あるもので何とかやりくりして頑張ろうとしてしまう。何年間かかけないと、インフラはなかなか整備されないものですよね。

公共事業ピーク時の建設機材は中国に売ってしまい国内にない

須田)東日本大震災で人員も不足したのですが、ショベルカーやダンプカーなどの建設機材が圧倒的に不足しているのです。1980年代、1990年代の公共事業がピークになったころの機材は、建設会社や建設土木会社が、リストラするために売り払ってしまった。売った建設機材は全部中国に行っているというのが実態です。だから、国内のどこにもない。

飯田)そうなのですね。

須田)いざ何か起こったときに対応しようと思っても、対応能力がない。だから先ほど飯田さんが言われたように、中長期的にどういった方向でこの問題を進めて行くのかという、ビジョンを出す必要がある。そうしないと建設土木会社としても動けませんからね。

飯田)そうですよね。そんなにリスクは負えないわけですよね。

対応年数の過ぎている新幹線の線路の改修をどうするか

須田)経営計画も立てられませんからね。もう1点は、例えば鉄道の場合、東海道新幹線は車両の方はどんどん更新しているのですが、線路がもう対応年数を過ぎています。だから、リニアや北陸新幹線などで対応を取ろうとしているのです。リニアが開通した暁には、東海道新幹線の線路の改修工事が本格的に始まります。

飯田)止めて改修などの大規模な工事もできるようになると。

須田)ただ、それはかなり先の話になりますよね。

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