瀬戸内寂聴 ダメな時はダメ。人生はなるようにしかならない
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【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1146回
中世の書物によると、無常とは男女の愛執のことでした。もちろん、明日を知らぬ生命の無常もありますが、人の愛は人間の命よりもっと眼に捕らえられないから無常そのものと言えるかもしれません。
瀬戸内寂聴
撮影:斉藤ユーリ
《瀬戸内寂聴 新刊情報》
〈最新刊〉
『命の限り、笑って生きたい』 瀬戸内寂聴×瀬尾まなほ
光文社刊 定価:1,300円(税別)96歳の作家と30歳秘書が語る人生100年時代の新・幸福論
最高齢の現役作家・瀬戸内寂聴さんとその仕事を秘書として支え、自らもエッセイストとして活躍する瀬尾まなほさん。
66歳の年齢差がある2人が、元気で長生きをする秘訣、お互いに譲らない恋愛観、執筆の裏話、人を上手にほめる方法、かっこいい死に方など語りつくしました。
『愛することば あなたへ』 瀬戸内寂聴
光文社刊 定価:920円(税別)人はなぜこの世に生きているのでしょう。それは愛するためです。
生きていれば人生にはいろいろなことが起きます。
仕事に失敗したとき、失恋したとき、問題を起こしてしまったとき、怒りで大声を出したいとき、大切な人を失ったとき、もう、生きるのが嫌になったとき……。そんなとき、この本を開いてみてください。
寂聴さんのことばが心に沁み、心が開かれてきます。本書に収められているのは、「男と女」「くるしみ」「しあわせ」「わかれ」「さびしさ」「いのり」という愛にまつわる6つのテーマで厳選した珠玉の言葉たちです。