全世代の知的好奇心を刺激する!「東京コミコン2019」レポート

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第733回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、11月22日~24日まで幕張メッセにて行われた「東京コミコン2019」に八雲ふみねが潜入。その魅力を掘り起こします。

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ニッポン放送「しゃベルシネマ」

来日セレブゲストの登場に、スペシャルイベントステージ、豪華なエキシビジョン!

コミコンの原点は、1970年にシェル・ドルフ氏を中心に開催されたテクノロジーとポップ・カルチャーのイベント。

毎年7月上旬にアメリカのサンディエゴで開催され、海外コミック、アニメ、ゲーム、映画と内容も拡大され、最大13万人が集まるビッグ・イベントとして発展。さらにはアメリカのみならず、フランス、イギリス、台湾などでも開催され、世界中で話題となっています。

日本では、アメリカのコミック業界に大きな変革をもたらした“ポップ・カルチャーの父”スタン・リーと、アップル共同創業者のひとりで“テクノロジーの王”と言われているスティーブ・ウォズニアックにより結実した「シリコンバレー・コミコン」の姉妹イベントとして、2016年に初開催。

老若男女問わず全世代の知的好奇心を刺激するイベントとして、大きな盛り上がりをみせています。

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ニッポン放送「しゃベルシネマ」

今回で4度目の開催となる「東京コミコン2019」は、企業ブースから個人アーティストの出店まで展示物がさらに充実。

ハリウッドスターとの撮影・サイン会では、ジュード・ロウ、クリス・ヘムズワース、オーランド・ブルーム、マーク・ラファロ、ルパート・グリント、ザッカリー・リーヴァイ、イアン・サマーホルダーが来日。アンバサダーとして浅野忠信も参加し、“アメコミファン”が楽しめるコンテンツが盛り沢山でした。

そんななか、特に目を引いたのが、ハリウッド映画に登場するキャラクターたちのフィギュアで知られる「ホットトイズ」ブース。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気キャラクターの等身大フィギュアが、ズラリとお出迎え。まさに壮観の一言です。

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ニッポン放送「しゃベルシネマ」

写真は、マイケル・キートン版『バットマン』に登場したバットモービル。細部まで精巧に作り込まれており、そのデザイン性の高さに見惚れるばかりです。

他にも映画『ターミネーター2』でアーノルド・シュワルツェネッガーとエドワード・ファーロングが運転したバイク、『スピード』の劇中で使用されたGM社製のバスなど、劇中で使用された実車が展示されており、来場者の注目を集めていました。

今年(2019年)はDCコミック「バットマン」に登場する悪役ジョーカーの誕生秘話を描いた映画『ジョーカー』の大ヒット、そして「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開が間近に迫っていること…などが影響しているのでしょうか。「バットマン」や「スター・ウォーズ」にまつわる展示が充実していたのが印象的でした。

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ニッポン放送「しゃベルシネマ」

人気キャラクターと写真撮影ができる「特設フォトブース」をはじめとした体感型アトラクションが目を引く一方で、エンターテインメントコンテンツの歴史を体感できるブースも数多くありました。

「スター・ウォーズ」ブースでは、これまでのシリーズの歴史を描き連ねた特大イラスト絵巻が展示。これを見れば、最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を観る前の復習もバッチリ!

そして「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント」ブースに設置された、創立95周年を迎えたコロンビア映画の歴史や人気コンテンツを一望できる「ソニー・ピクチャーズ ヒストリー」も見応えたっぷりでしたよ。

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コミコン名物のコスプレステージや豪華ゲストによるトークイベントなど、連日イベントステージが行われているコミコンステージ。ここでは新作映画・アニメにまつわる情報がいち早く解禁されることが多く、ファンの注目を集めています。

さまざまなステージが開催されたなか、私は12月13日から公開『ジュマンジ/ネクスト・レベル』のトークイベントで司会を務めました。ゲストは、日本語吹き替え版で声優初挑戦のファーストサマーウイカさんと、オベロン教授役の高木渉さん。

この日は、オークワフィナが演じるゲームクリアのカギを握る新キャラクター、ミン・フリートフットの声をウイカさんが担当することを正式発表。そして、まだ誰も知らないストーリーの真相について、ウイカさんと高木さんに根掘り葉掘り伺いました。

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ポップ・カルチャーがアツいのは、日本やアメリカだけじゃない!

「KOREAN PAVILION」では、漫画アプリ「ピッコマ」で連載中の人気漫画「シャーク」「捨てられた皇妃」「外科医エリーゼ」「TEN」「俺だけレベルアップな件」などが紹介され、VR漫画体験やスタンプラリー、コスプレコーナーを展開。

最近では韓国でも、漫画が大流行。紙媒体よりもWebマンガが主流で、Webで読む漫画は“Web”と“Cartoon(漫画)”を組み合わせた造語で、“Webtoon(ウェブトゥーン)”と呼ばれているとか。

このWebtoonの特徴は、縦スクロールでフルカラーの作品が多いということ。従来のヨコ読みと比べると、スマホやパソコンで読むときに圧倒的に読みやすいのです。韓国発のポップ・カルチャーに触れる貴重な場として、賑わっていました。

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ニッポン放送「しゃベルシネマ」

マーベルコミックスやDCコミックスなどのアメリカン・コミックスで活躍中のアーティストが多数参加する、コミコンならではの人気コーナー、アーティストアレイ。会期中は彼らの作品が展示されるだけでなく、ファンの要望に応じてイラストの制作を行うコミッションや作品の販売も行われています。

アーティストアレイの醍醐味は、何と言ってもアーティストの方々と直接コミュニケーションを取れること。好きなキャラクターについて語り合ったり、アメコミの人気キャラクターを目の前で描き上げてもらったりと、ワクワクが止まらないエリアです。

元々“コミコン”とは“コミック・コンベンション”の略称。コミック(漫画)に関わるアーティストとファンの交流の場として発展して来ました。そういった意味で、アーティストアレイはコミコン会場の最重要ポイントと言えるかもしれません。

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ニッポン放送「しゃベルシネマ」

開催4年目を迎え、3日間の合計来場者数が69731人と東京コミコン史上、過去最高を記録。世界最大級のポップ・カルチャーの祭典は、大盛況のうちに幕を閉じました。

「東京コミコン」には例年参加させていただいていますが、今年は特に、ファミリーでのコスプレイヤーを多く見かけました。小さな子どもたちがスパイダーマンやハーレイ・クインに扮した姿は実に愛らしく、アメコミが世代を超えて愛されていることを実感。

最終日のファイナルステージでは、来年、2020年の東京コミコンの開催も発表。さらなる進化を遂げる「東京コミコン2020」に、いまから期待大ですね。

「東京コミコン2019 | TokyoComicCon」公式サイト tokyocomiccon.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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